ロボットスーツHALの訓練効果 -パーキンソン病患者における検証-

ページ番号1001729  更新日 令和2年6月26日 印刷 

名古屋市総合リハビリテーションセンター 理学療法科
田島 資子

本邦におけるパーキンソン病の有病率は人口10万人当り約150人で、年間の新規発症は10万人当り10〜15人である。有病率は加齢とともに増加するといわれている。パーキンソン病は、安静時振戦、固縮、無動、姿勢反射障害などの運動症状のほか、自律神経障害、精神症状、疼痛、疲労などの非運動症状も認められ、経過とともにさまざまな症状を合併する。これらの症状のうち、運動症状に対しては症状改善が期待される治療法の一つにリハビリテーションがある。本研究の目的は、パーキンソン病患者におけるHAL®医療用下肢タイプによる訓練効果を検証することである。

名古屋市立大学病院臨床研究審査委員会での審査を経て、現在までに5例(HAL群2例、通常訓練群3例)で訓練が終了し、脱落したものはいなかった。統計解析計画書により、中間解析は行わないこととしている。現在まで重篤な疾病等の発生もなく、今後も研究を継続していく。