高齢ドライバーを対象とした運転能力診断・再教育プログラムの開発

ページ番号1001725  更新日 令和2年6月26日 印刷 

名古屋市総合リハビリテーションセンター 介護保険科
田中 創

本研究では、健常高齢者 9 名、若年健常者 9 名に対し、ドライブレコーダーを教習車両に設置し、対象者は練習走行の後、教習所内の修了検定コースを運転した。研究者は運転中の車両挙動データを電子媒体に保存し、専用解析ソフトが内蔵されたパソコンを用いて運転診断を行った。

その結果、健常高齢者は若年健常者と比較して、注意機能が有意に低下しており、運転診断では運転のムラと先急ぎ傾向がみられた。高齢者特有の運転特性を定量的に評価することは、安全な運転継続または運転中止を検討する際にも役立つことが期待できる。