高次脳機能障害者の自動車運転リハビリテーションの検討

ページ番号1000605  更新日 平成30年3月30日 印刷 

名古屋市総合リハビリテーションセンター作業療法科
田中 創

高次脳機能障害者が自動車運転を再開するための訓練に関する報告は少なく、訓練方法も確立していない。本研究では、運転再開を希望する高次脳機能障害者2名に対して、海外で有効性が示されている有効視野訓練およびシミュレーター訓練を試行的に10回実施した。症例はいずれも発症後1年半以上経過していたが、発症後6カ月以内の回復期患者を対象とした先行研究と同様に、訓練後は運転能力の改善が認められた。
今回実施した訓練の妥当性を検証するために、運転訓練を実施した者を対象に、最終評価から1年後の運転状況について、アンケート調査を行う予定である。