課題番号2022008

ページ番号1002353  更新日 令和4年12月27日 印刷 

研究課題

重回帰分析を用いた、回復期脳卒中者の下肢運動麻痺予後予測指標の作成

研究責任者

名古屋市総合リハビリテーションセンター附属病院 第1リハビリテーション部 理学療法科 理学療法士  伊藤 寛之

研究組織

名古屋市総合リハビリテーションセンター附属病院 第1リハビリテーション部 理学療法科 理学療法士
石黒 正樹 宇井 瑞希 中川 有花 清水 隆司 向田 悦子 識名 満希子 岡元 信弥 戸田 海渉 生田 旭洋 鈴木 美紗 若泉 賢也 角 友華 阿部 圭佑 松尾 麻友 石川 梢子
附属病院長 日比野 敬明
第1脳神経内科部長 稲垣 亜紀
第1脳神経内科副部長 阿南 知世
第2神経内科部長 堀本 佳彦
放射線診断部長 飯田 昭彦
企画研究局 企画研究局長 田島 稔久
脳神経内科医 佐藤 千香子 鈴木 鮎子
放射線診断部 放射線診断科 放射線技師 後藤 啓介
企画研究局 企画研究室室長 日比野 新

研究期間

開始:2022年12月23日  終了:2024年3月31日(予定)

対象者

対象は、2022年1月~2024年3月に当院で拡散テンソル画像を撮像した患者さんです。

利用する情報

  • 基本情報(年齢・性別・疾患名・発症から入院までの期間・入院日数・視覚障害の有無・高次脳機能障害の有無)を含む
  • Fugl-Meyer Assessment上肢項目、Fugl-Meyer Assessment下肢項目
  • Functional Independence Measureの総得点
  • 画像データ(3DT1、FA、B0画像)から算出されたFractional anisotropy

情報の管理

当事業団の個人情報の保護に関する規定に従って管理を行います。

研究目的

脳卒中発症後に生じる歩行障害は、脳卒中者の理学療法において重要な課題です。歩行障害に関連する代表的な因子として下肢運動機能が挙げられますが、下肢運動機能には運動麻痺の重症度が密接に関与するため、運動麻痺の重症度の予後を予測することは非常に重要です。運動麻痺の機能予後を予測する方法として、近年拡散テンソル画像が用いられており、脳卒中者では皮質脊髄路内の代表的な拡散異方性指標であるFractional anisotropyが低いほど運動機能の予後が悪いとされています。本研究の目的は回復期脳卒中者のうち、中等度から重度の患者に対して療法士が評価する神経学的評価と拡散テンソル画像による評価を組み合わせた下肢運動麻痺予後予測指標を作成することです。これにより作成した予測指標は、移動能力の予測や装具の選択などの治療方針を決定する手段のひとつとなりうる可能性があります。

研究方法

1.データの取得方法
(1)倫理審査委員会での承認とオプトアウト形式による研究同意を得ます。
(2)以下の患者データを電子カルテと画像サーバーから取得します。

〈取得する患者データ〉

  • 基本情報(年齢・性別・疾患名・発症から入院までの期間・入院日数・視覚障害の有無・高次脳機能障害の有無)
  • Fugl-Meyer Assessment上肢項目、Fugl-Meyer Assessment下肢項目
  • Functional Independence Measureの総得点
  • 画像データ(3DT1、FA、B0画像)から算出されたFractional anisotropy

2. 分析方法
上記項目について、神経学的評価と拡散テンソル画像データを用いて予後予測指標を作成します。

本研究に関する連絡先

名古屋市総合リハビリテーションセンター附属病院 第1リハビリテーション部 理学療法科 伊藤 寛之
愛知県名古屋市瑞穂区弥富町密柑山1-2
電話:052-835-3811(内線762 理学療法科)

情報公開文書

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