課題番号2023002

ページ番号1002499  更新日 令和5年9月5日 印刷 

研究課題

脳卒中後抑うつ状態の病態解明とその予測因子の探索

研究責任者

名古屋市総合リハビリテーションセンター附属病院 第1リハビリテーション部 理学療法科 理学療法士  生田旭洋

研究組織

名古屋市総合リハビリテーションセンター附属病院 第1リハビリテーション部 理学療法科
石黒 正樹、向田 悦子、宇井 瑞希、中川 有花、識名 満希子、清水 隆司、岡元 信弥、松尾 麻友、戸田 海渉、石川 梢子、野末 茉莉奈、伊藤 寛之、鈴木 美紗、若泉 賢也、角 友華

作業療法科
田中 創、福井 樹理、堀 美月、一色 めぐみ、塚本 倫子、青山 奈央子、庵本 直矢、小林 直樹、池場 奈菜、吉原 理美、渡邉 史織、古木 希春、川上 拓人、市川 舞

臨床心理科
長野 友里、曽我 亜紀子、西出 有輝子、岩田 亜由美、荒木 靖子、有働 早紀奈

企画研究室
日比野 新

脳神経内科(医師)
日比野 敬明、稲垣 亜紀、堀本 佳彦、鈴木 鮎子

名古屋市立大学 リハビリテーション医学 植木 美乃

名古屋女子大学  医療科学部      石田 和人 

研究期間

令和5年8月30日~令和7年3月31日

対象者

対象は、令和2年4月1日~令和7年3月31日に当院に入院した初発の脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血など)患者さんです。年齢は20~64歳、既往歴に「うつ病」の診断歴がない患者さんです。

利用する情報

基本情報(年齢・性別・疾患名・既往歴・発症から評価日までの日数・身長・体重・BMI)、血液データ、発症時の脳画像、抑うつ評価、意欲評価、身体機能評価、高次脳機能評価、発症前生活状況

情報の管理

当事業団の個人情報の保護に関する規定に従って管理を行います。

研究目的

脳卒中に対する効果的なリハビリテーションを進めるためには、対象者のやる気やモチベーションが極めて重要な因子であると報告されています。脳卒中患者の約3割が、脳卒中後抑うつ状態であると報告されており、特に20-64歳(以下、勤労者世代)は社会復帰に向けて阻害因子となる可能性が考えられています。よって、脳卒中後抑うつ状態の影響因子が明らかになれば、効果的なリハビリテーションを提供することが可能となり、社会復帰対策に繋がると考えます。そこで本研究では、勤労者世代における脳卒中発症後抑うつ状態の病態を解明することを目的としました。

研究方法

1.データの取得方法
以下の患者データを電子カルテから取得します。
(1)基本データ(当院入院時)

  • 基本情報:年齢・性別・疾患名・既往歴・発症から評価日までの日数・身長・体重・BMI
  • 血液データ:HDL,LDL,中性脂肪,HbA1c,血糖値
  • 発症時の脳画像所見 

(2)当院入院時と退院時評価について

  • 抑うつ評価 ・意欲評価・身体機能評価・高次脳機能評価

(3)発症前生活状況の聴取について(当院入院時)

  • 職業・歩数/日・飲酒・喫煙歴・運動習慣の有無、睡眠時間、屋外活動時間/日

2.分析方法
(1)抑うつ評価(POMS ® 2、SDS)に影響する要因を探るために, 抑うつ評価(POMS ® 2、SDS)を従属変数、その他上に記載した評価項目を独立変数として重回帰分析を行います。

(2)抑うつ症状がある群と抑うつ症状がない群に分け、それぞれ上記評価項目について対応のない群間比較を行う。有意水準は5%とします。

本研究に関する連絡先

名古屋市総合リハビリテーションセンター附属病院 第1リハビリテーション部 理学療法科 生田 旭洋
愛知県名古屋市瑞穂区弥富町密柑山1-2
電話:052-835-3811(内線762 理学療法科)

情報公開文書

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