課題番号2020002

ページ番号1001830  更新日 令和2年12月22日 印刷 

研究課題

一般運転者と比較した高次脳機能障害者の実車運転における行動特徴

研究責任者

名古屋市総合リハビリテーションセンター附属病院 第1リハビリテーション部 作業療法科 作業療法士 吉原理美

研究組織

名古屋市総合リハビリテーションセンター附属病院 第1リハビリテーション部 作業療法科 作業療法士 伊藤竜二、池場奈菜、佐藤史織、田中創
名古屋市総合リハビリテーションセンター 企画研究室 リハビリテーション工学技師 日比野新

研究期間

令和2年11月16日~令和3年3月31日(予定)

対象者

対象は、平成29年7月1日~平成31年3月31日までに高次脳機能障害と診断を受けた方で、実車運転評価を実施した患者さんです。

利用する情報

基本情報(年齢、性別、疾患名、発症後期間)、運転に関するアンケートの結果、Mini Mental State Examination (MMSE)、Trail Making Test (TMT)の結果、実車運転評価の結果(ドライブレコーダーの得点)

情報の管理

当事業団における個人情報保護方針に沿って管理を行います。

研究目的

高次脳機能障害者の運転能力評価には実車評価がゴールドスタンダードとされているが、統一された評価基準はなく高次脳機能障害による運転特徴は明らかにされていない。
我々は過去に高次脳機能障害者の実車運転における運転特徴を明らかにするためにドライブレコーダーを使用した客観的評価を行い、高次脳機能障害者は教習指導員に比べ注意を要する車両挙動が増加することを明らかにした。しかし対照群が安全運転に熟知した教習指導員であり、高次脳機能障害者の運転特徴が障害による影響なのか、運転の癖によるものなのか判断しかねるという課題が残った。
そこで今回、日常的に自動車運転を行っている一般健常者の実車運転と比較することにより高次脳機能障害者の運転特徴を明らかにすることを目的とする。高次脳機能障害者の運転特徴が明らかになることにより、行動特徴をふまえた運転評価方法の検討に役立つことが期待できる。

研究方法

  1. データの取得方法
    対象者の下記データを電子カルテより取得します。
     基本情報:年齢、性別、疾患名
    表計算ソフトのデータベースより下記の情報を取得します。
     運転に関するアンケートの結果
     高次脳機能検査の結果(MMSE、TMT)
     ドライブレコーダー得点

  2. 分析方法
    上記の項目について高次脳機能障害者、一般健常者の結果について2群間で比較し、考察を行います。

本研究に関する連絡先

名古屋市総合リハビリテーションセンター附属病院 第1リハビリテーション部 作業療法科 吉原 理美
愛知県名古屋市瑞穂区弥富町密柑山1-2
電話:052-835-3811(内線761 作業療法科)

情報公開文書

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