課題番号2024002

ページ番号1002984  更新日 令和7年3月14日 印刷 

研究課題

就労移行支援における実用的な麻痺側上肢の使用に関わる要因の探索

研究責任者

名古屋市総合リハビリテーションセンター附属病院 第1リハビリテーション部 作業療法科 作業療法士  渡邉史織

研究組織

作業療法科 作業療法士
田中 創、小林 直樹、森田 勝

就労支援課 作業療法士
柏木 晴子

就労支援課 就労支援員
小木曽 将史

企画研究局 企画研究室室長
日比野 新

研究期間

開始:2025年1月10日  終了:2026年3月31日

対象者

対象は、当センター附属病院での神経心理学的評価を実施した後に、当センター就労移行支援を利用した方の中で、以下の基準を満たす方

【適応基準】

  1. 2018年4月1日~2025年3月31日までに当院または障害者支援施設を利用し、就労移行支援を利用した方
  2. 初発の脳血管疾患により右片麻痺を呈した方
  3. 利き手が右手の方
  4. 発症から180日を経過して就労移行支援の利用を開始した方

【除外基準】

  1. 入院時の評価または自立支援施設利用時の評価から就労移行支援の利用までが90日未満の者

利用する情報

  • 基本情報(年齢・性別・利き手・疾患名・発症日・既往歴)
  • Brunnstrom recovery stage(BRS)
  • 感覚障害・運動失調の有無
  • WAB失語症検査 失語指数(AQ)
  • 失行・失認の有無
  • Trail Making Test-B(TMT-B)
  • ウェクスラー成人知能検査(WAIS-III、WAIS-IV)
  • リバーミード行動記憶検査
  • 遂行機能症候群の行動評価日本版(Behavioural Assessment of Dysexecutive Syndrome:BADS)

情報の管理

当事業団の個人情報の保護に関する規定に従って管理を行います。

研究目的

本研究の目的は、右上肢を利き手とする右上肢運動麻痺を呈する慢性期の対象者における、就労移行支援の場面での麻痺側上肢の実用的な使用に対する要因の探索を行うことで、回復期・慢性期時点における麻痺側上肢の使用状況に関する予後予測を行うための因子を明らかとすることです。

研究方法

1.データの取得方法
対象となる方のデータ(データ内容は上記の利用する情報をご参照ください)を電子カルテから取得します。

2.解析方法
就労移行支援を受ける対象者の中から、麻痺側右上肢の使用状況を観察場面および職業評価結果より実用手群・補助手群・半補助手群・廃用手群の4群に分類(※)します。その方々の回復期(発症から180日以内)と慢性期(発症から180日以上経過しており評価地点から90日以上経過したもの)の各評価項目においてそれぞれに多重比較検定を行います。さらに、回復期・慢性期データの各々の結果に対して説明変数を選択し、麻痺側上肢の使用状況を目的変数としてCART分類を用いて決定木分析を行います。

本研究に関する連絡先

名古屋市総合リハビリテーションセンター附属病院 第1リハビリテーション部 作業療法科  渡邉 史織
愛知県名古屋市瑞穂区弥富町密柑山1-2
電話:052-835-3811(内線761 作業療法科)

情報公開文書

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