学会発表 平成30年度(30件)

ページ番号1001547  更新日 令和1年10月3日 印刷 

  • 田中創、伊藤恵美、吉原理美、稲垣亜紀、深川和利、小川鉄男
    運転診断機能を有するドライブレコーダーの使用経験
    第26回 愛知県作業療法学会
    2018年5月6日
    ウインク愛知
     医学的、法的に運転再開を許可された高次脳機能障害者15名を対象に、運転診断機能を有するドライブレコーダーを用いて実車運転時の行動特徴を検討した。年齢・性別をマッチングさせた教習指導員の模範運転と比較すると、走行中のブレーキ反応が不安定で、不安全な運転行動が残存していた。高次脳機能障害者が安全に運転を再開するためには、自身の運転行動を客観視するような介入も必要であろう。
  • 伊藤竜二、堀本佳彦
    上肢訓練ロボットと随意運動介助型電気刺激を併用し機能改善を認めた脳卒中片麻痺患者
    第59回日本神経学会学術大会
    2018年5月25日
    ロイトン札幌
     脳梗塞後上肢麻痺を呈した症例に上肢訓練用ロボット(Reo Go®-J)と随意運動介助型電気刺激装置(IVES)、動的装具を併用した訓練を実施したところ機能改善を認めた。上肢近位、遠位部の機能に合わせた複合的な訓練と、手指伸展機能を補う目的の動的装具を用いたことが運動麻痺の改善、麻痺手の実用性の向上に影響を及ぼしたと考えられる。
  • 田島資子、辻朋浩、近藤穣、稲垣亜紀、堀本佳彦、小山総市朗、田辺茂雄
    ボツリヌス毒素と理学療法の併用が座位保持と移乗動作能力に与える影響
    第59回日本神経学会学術大会
    2018年5月25日
    ロイトン札幌、さっぽろ芸術文化の館、札幌市教育文化会館
     日常介護における移乗動作の介助負担は大きい。この移乗動作の介助量は、端座位時の下肢荷重量が影響すると報告がある。今回、重度痙縮と下肢関節可動域制限によって端座位時の足底接地が困難となった症例に対する、ボツリヌス療法と理学療法の併用効果を報告する。本症例は、ボツリヌス療法の施行による痙縮軽減と拮抗筋の筋出力向上、関節可動域訓練や立位訓練による下肢の関節可動域改善および支持性向上によって、端座位保持と移乗動作の介助量軽減が得られたと考えられる。
  • 吉原理美、田中創、伊藤恵美、稲垣亜紀、堀本佳彦
    高次脳機能障害者に対する自動車運転再開支援
    第59回日本神経学会学術大会
    2018年5月26日
    札幌市教育文化会館
     当センターにおける自動車運転再開支援の取り組みの紹介と,実車教習による対象者の主観的評価の変化を調査した.ドライビングシミュレーターを用いた運転評価に合格した高次脳機能障害者6名に対し実車教習を行ったところ,ドライブレコーダーや観察評価に基づいて自身の運転を振り返ることで不安感の軽減や安全運転への行動変容が得られた.自身の運転に対する自己認識への介入が有用であることが示唆された.
  • 阿部美樹、萩野美沙、村瀬文康、諸岡雅美、鈴木朋子、加藤美規子、藤井育子
    西三河地区失語症会話パートナー活動の歩み
    第13回愛知県言語聴覚士会総会・学術集会
    2018年6月
    ウインクあいち
     愛知県では2004年から失語症会話パートナー養成講座と活動が開始され、2007年に会話パートナーの団体「あなたの声」が結成された。これまでの活動は、名古屋・尾張地域が中心であったが、今回17期養成講座を刈谷市で開催した。受講生の失語症の理解度および支援活動に関する意識変化をアンケート調査し、その後の活動の様子を追跡調査し、報告した。
  • 中川有花、松尾麻友、日比野新、近藤譲、成田ひとみ
    心大血管リハビリテーション患者のQOLと身体機能との関係 ~在宅生活復帰時に必要な支援とは~
    第24回日本心臓リハビリテーション学会学術集会
    2018年7月14日
    パシフィコ横浜
    [目的]身体機能の低下はQOLの阻害因子と考えらえる。近年、高齢化、疾病構造の複雑化に伴い身体機能の低下が目立つ心疾患症例が増えている。そこで今回心臓大血管リハビリテーション(以下、CR)に参加した患者の身体機能とQOLの関連を評価検討し、在宅生活復帰時に必要な支援とは何かを探った。[対象と方法]平成28年4月~8月に当院のCRに参加した患者の内、独歩自立の22名として、SF-36によるQOL、歩行能力及び平衡機能を評価し、これらの関係について統計的に処理し検討した。[結果]SF-36下位尺度において歩行能力では1項目と、平衡機能では最大で5項目と有意な相関を認めた。[考察]歩行能力が低下するほどQOLが低下するが限定的であり、平衡機能の低下はQOL全般を低下させると考えられた。[まとめ]CR患者では平衡機能の低下からQOL全般の低下を来す可能性があり、自宅退院時には環境調整の提案も有効である。
  • 間瀬光人、林絵美、日比野新、伊藤由麿、飯田昭彦、宮地利明、森悦朗
    Dynamic PET study in iNPH
    京都髄液フォーラム2018
    2018年8月5日
    京都
  • 加藤朗
    失語症のある人の就労支援のための専門職連携のあり方に関する一考察
    日本職業リハビリテーション学会第46回北海道大会
    2018年8月24日
    北星学生大学
     失語症のある人の適切な就労支援を提供する為には、個々の専門職が、それぞれの専門性を活かして連携すること、多職種連携による継続的なチーム支援が効果的である。当センターの実践から、言語聴覚士と就労支援員の連携の現状と課題について整理をし、よりよい連携のあり方について考察した。
  • 岡元信弥、野末琢馬、石黒正樹、辻朋浩、近藤壌、稲垣亜紀
    回復期脳卒中患者における反復性経頭蓋磁気刺激と理学療法併用による歩行・筋緊張への影響
    第9回 Stimulation Therapy 研究会 in 福井
    2018年8月25日
    AOSSA 8F 福井県県民ホール
  • 林絵美、後藤啓介、布谷隆史、飯田昭彦、飯田秀博
    [15O]GAS-PET/CT再構成における散乱線補正法の選択と定量値の違い(65名の被検者データでの比較)
    PETサマーセミナー2018 in 山口湯田温泉
    2018年8月26日
    山口
  • 長束晶夫、高木洋一、冨板充、長尾美幸、日比野新、吉村真人、川原めぐみ
    見守り介護ロボットのアセスメント活用
    第33回リハ工学カンファレンス in あつぎ
    2018年8月29日
    厚木市文化会館
     我々が平成28年に実施した介護ロボットを活用した介護技術開発支援モデル事業において、見守り支援機器「シルエット見守りセンサ」の導入により介護職員の心理的負担が軽減されるなどの効果が得られ、さらにセンサで扱える情報を利用者のアセスメントに活用していくことが期待された。そこで、なごや福祉用具プラザでは、開発メーカー「キング通信工業株式会社」、介護施設「特別養護老人ホームなごやかハウス野跡」と協力して見守り機器を利用者のアセスメントに活用するための検討を行った。
     また今回得られた結果を共有して、キング通信工業がセンサアプリケーションのアセスメント機能強化について、改良に取り組んでいるので報告する。
  • 田中芳則、大石典功
    名古屋市における視線入力装置の導入事例
    第33回リハ工学カンファレンス in あつぎ
    2018年8月29日
    厚木市文化会館
     筆者は名古屋市身体障害者更生相談所と連携して、重度障害者用意思伝達装置を必要とする難病などの方々への訪問相談と支援を行ってきた。その中でも原則、スイッチが使用できる方々は選定・適合を経て意思伝達装置を導入するが、重度化でスイッチ使用が困難と判断された場合には、視線入力による方法を検討している。今回、平成25年度から29年度までの5年間で関わった名古屋市における視線入力装置の導入事例について報告する。
  • 長尾美幸、高木洋一、冨板充、長束 晶夫、日比野新
    介護実習・普及センターにおける介護ロボットの普及に向けた取り組み
    第52回日本作業療法学会
    2018年9月7日
    名古屋国際会議場
     我が国における介護人材確保対策の一つである介護ロボットの普及をなごや福祉用具プラザが厚生労働省介護ロボット普及モデル事業の一環として、特別養護老人ホームへの介護ロボットの導入・利活用・使用定着に向けた取り組みをメーカー・導入施設とともに行った。
  • 冨板充、高木洋一、日比野新
    機能的自立度評価法(FIM)と目標達成型評価尺度(COPM)を用いた住宅改修の効果測定についての報告
    第52回日本作業療法学会
    2018年9月7日
    名古屋国際会議場
     介護保険領域の住宅改修の効果を検証する目的で、機能的自立度(FIM)の変化と生活目標の達成度の変化(COPM)について5か年にわたって調査をした.その結果、機能的自立度の改善に起因する介護量の負担軽減効果よりも,生活目標の活動拡大効果や社会参加を促す効果を示すものであることが確認できた.その最たる要因は,住宅改修や福祉用具の導入によって住環境の機能性が改善し,安全性,安心感,使い勝手の向上が利用者自身の遂行度や満足度を向上させたことである.また,活動拡大者の3割が参画の拡大をしており、住宅改修の自立支援効果が示された。
  • Mase M , Hayashi E , Yamada H , Hibino S , Ito Y , Iida A , Miyati T , Mori E
    CSF Physiology based on turnover of water molecules / Dynamic PET study
    第46回 日本磁気共鳴学会大会(JSMRM 2018)
    2018年9月7日
    金沢
  • 松永奈津希、柴田享子、山田和子、水落香央里
    重度ワレンベルグ症候群患者の回復期における歯科衛生士介入の一症例
    日本摂食嚥下リハビリテーション学会
    2018年9月8日
    仙台国際センター
     回復期病院においてワレンベルグ症候群と小脳梗塞を呈した重度の摂食嚥下障害患者に対しも多職種が介入することが運動の賦活化に重要であると考えられた。
  • 庵本直矢、竹林崇、緒方奈菜、小川鉄男
    回復期における脳卒中後上肢麻痺に対する修正CI療法とロボット療法の併用
    第52回日本作業療法学会
    2018年9月8日
    名古屋国際会議場
     今回,回復期の脳卒中片麻痺患者3名に対し,ReoGo®-J(帝人ファーマ,日本)を用いた自主練習によるロボット療法(Reo訓練)に加え,介入時間を施設の事情に適応させたCI療法(修正CI療法)を組み合わせた訓練(併用療法)を実施することで,上肢機能改善に向けた訓練量をReo訓練にて補填しながら,修正CI療法にて生活における麻痺手の使用行動の改善ができないかと考えた.結果として,入院中のみならず、退院後も継続した上肢機能改善と麻痺手の使用頻度,主観的な使いやすさの向上を認めた。
  • 吉原理美、田中創、伊藤恵美
    高次脳機能障害者の実車運転における車両挙動の特徴
    第52回日本作業療法学会
    2018年9月8日
    名古屋国際会議場
     運転診断機能を有するドライブレコーダーを用いて高次脳機能障害者15名の実車運転時の車両挙動の特徴を調査したところ,ブレーキ操作が急ブレーキとなりやすく右折時の注意挙動が増加する特徴を有することが明らかとなった.右折場面では同時に処理すべき情報が多く,運転エラーが生じやすくなる可能性が示唆された.今後は注意挙動が発生した要因について,観察評価を併用し詳細に検証する必要があると考える.
  • 林絵美、後藤啓介、布谷隆史、飯田昭彦、飯田秀博
    [15O]GAS-PET/CT再構成における散乱線補正法の選択と定量値の違い(65名の被検者データでの比較)
    日本核医学会PET核医学分科会 PETサマーセミナー2018in山口湯田温泉
    2018年9月26日
    山口県山口市 ホテルかめ福
  • 間瀬光人、林絵美、日比野新、伊藤由麿、飯田昭彦、宮地利明、森 悦郎
    正常例と特発性正常圧水頭症の脳実質 , 脳室 , くも膜下腔における水のターンオーバー:Dynamic PET study
    日本脳神経外科学会 第77回学術総会
    2018年10月10日
    仙台
  • Mase M , Hayashi E , Hibino S , Ito Y , Iida A , Miyati T , Mori E
    Turnover of water molecules in brain , ventricles and subarachnoid spaces
    in normal volunteers and patients with idiopathic NPH
     ;   Dynamic PET study using H215O.
    The 10th Meeting of the International Society for Hydrocephalus and Cerebrospinal Fluid Disorders , Hydrocephalus 2018
    2018年10月21日
    Bologna
  • 野末琢馬、石黒正樹、岡元信弥、近藤穣、辻朋浩、稲垣亜紀
    反復性経頭蓋磁気刺激後の理学療法が歩行能力に及ぼす影響
    第34回 東海北陸理学療法学術大会
    2018年10月27日
    三重県総合文化センター
  • 石黒正樹、岡元信弥、戸田海渉、早野充浩、野末琢馬、近藤穣、小川鉄男、齋藤恒一、畠中泰彦
    歩行支援機ACSIVEを用いた荷重応答期の股関節伸展モーメントのアシスト効果 -脳卒中者1例での検討-
    第34回 東海北陸理学療法学術大会
    2018年10月28日
    三重県総合文化センター
     脳卒中者におけるACSIVEを用いた荷重応答期の股関節伸展モーメントのアシストは、立脚期の股関節最大屈曲角度と荷重応答期の最大伸展モーメント及び立脚期の股関節最大伸展角度と最大屈曲モーメントに影響を及ぼすことが示唆された。歩行支援機が脳卒中者の歩行に及ぼす影響について検証することは、歩行再建における新たな治療技術を検討する一助となる。
  • Mase M , Hayashi E , Yamada H , Oshima N , Aoyama K , Hibino S , Ito Y , Iida A , Miyati T , Mori E
    Water turnover in brain , ventricles and subarachnoid spaces in normal volunteers and patients with idiopathic NPH ; Dynamic PET study using H215O.
    NPH Summit 2018 , International Congress on Keyhole Neurosurgery
    2018年11月4日
    Suzhou , China
  • 田島資子、辻朋浩、伊藤寛之、鈴木美紗、近藤穣、小川鉄男
    HAL®医療用下肢タイプによりADLの満足度と活動範囲が改善した1症例
    第34回日本義肢装具学会学術大会
    2018年11月11日
    名古屋国際会議場
  • 石黒正樹、岡元信弥、戸田海渉、早野充浩、野末琢馬、近藤穣、小川鉄男、齋藤恒一、畠中泰彦
    荷重応答期における股関節伸展モーメントのアシストが脳卒中者の歩行に及ぼす影響について
    第34回日本義肢装具学会学術大会
    2018年11月11日
    名古屋国際会議場
     脳卒中者12例を対象とし、ACSIVEを用いて歩行における荷重応答期の股関節伸展モーメントのアシスト効果を検討した。その結果、ACSIVEを用いた荷重応答期の股関節伸展モーメントのアシストは初期接地時の股関節屈曲角度と荷重応答期の股関節伸展モーメントの減少及び立脚終期時の股関節伸展角度と股関節屈曲モーメントを増大させることが示唆された。
  • 尾関諭
    高次脳機能障害者の単独外出におけるスマートフォン(アプリ)使用の有効性の検証
    身体障害者リハビリテーション研究集会2018
    2018年11月16日
    国立障害者リハビリテーションセンター
     高次脳機能障害者に対してスマートフォンやタブレット端末にインストールできるナビゲーションアプリを使用することで目的地まで移動できるのではないかと考え、利用者(男性4名、女性3名)に、短距離ルートの歩行検証を実施した。併せて有効性を比較するため、地図を用いた検証も実施した。
     検証結果に男女差が現れたが、記憶障害重度とされる利用者でも、状況判断能力の度合いによってはナビゲーションアプリ使用により記憶に頼らず目的地まで移動可能と言える結果となった。操作できる認知能力を有していることが前提ではあるが、現在地を見失うことなく移動できるナビゲーションアプリは、高次脳機能障害者の移動能力を助けるツールに成り得ると考えられる。
  • 富銘一輝、青山峻也、岡本麻伽、坂本真夕、安田鋭介、林絵美
    PET/CT装置における視野中心部と周辺部での空間分解能の違いを検討
    第38回日本核医学技術学会総会学術大会
    2018年11月17日
    沖縄県宜野湾市
  • 田島資子、熊澤暢宏、小山総市朗、田辺茂雄
    外骨格型ロボットによるトレッドミル歩行時の歩行特性に視覚フィードバックが与える影響 -健常者による予備的検討-
    第36回日本私立医科大学理学療法研究会学術集会
    2018年11月25日
    名古屋サンスカイルーム
  • 山内美波、田路阿美、金澤由佳理、白川淳
    夜勤帯看護師の仮眠前後の眠気と疲労感の変化
    愛知県看護研究学会
    2018年11月12日愛知県産業労働センター(ウインクあいち)