学会発表 平成29年度(45件)

ページ番号1001338  更新日 平成30年10月24日 印刷 

  • 窪田泰浩、松井宣夫
    関節リウマチ発症1年以内の手MRIの検討
    第61回日本リウマチ学会・学術集会
    2017年4月22日
    福岡国際会議場
     早期関節リウマチのMRIを調べ、関節リウマチがどこから始まるのかを調査した。
    結果:手関節と2MCP関節の滑膜炎の出現頻度が高かった。手関節にMRI所見を有する症例が多かった。
  • 庵本直矢、伊藤竜二、菅久美、田中創、小川鉄男
    回復期脳卒中後片麻痺患者に対するReoGo®-Jを 使用した自主訓練の安全性及び有用性の検討
    第54回日本リハビリテーション医学会学術集会
    2017年6月8日
    岡山コンベンションセンター,岡山県医師会館など
     脳卒中後上肢麻痺を呈した回復期の対象者6名に対し、作業療法40分に加え、ReoGo®-Jを使用した自主練習を20分実施し、ReoGo®-Jの臨床での運用方法や安全性、有用性を検討した。結果、機器に関しての有害事象は発生しなかった。さらに、肩肘関節を中心とした上肢機能の有意な改善を認めた.。従って、上肢機能の改善のための練習の一部をロボットが担うことのできる可能性が示唆された。
  • Toshihiko Goto , Syohei Kikuchi , Kent Mori , Marina Kato , Hitomi Narita ,Akihiko Iida , Nobuyuki Ohte
    Impact fo cardiac beta-adrenargic receptor density evaluated by cardiac PET on chronotropic incompetence.
    Europace Cardiostim2017
    2017年6月21日
    ウィーン(オーストリア)
  • 松永えりか、杉浦美依子、萩野未沙、長谷川智子、村瀬文康、諸岡雅美、山田和子、速水幹男、加藤美規子、鈴木朋子
    会話パートナーによる失語症支援活動の意義-会話パートナー及び失語症者各々への調査より-
    日本コミュニケーション学会
    2017年7月8日
    名古屋市
     愛知県では、失語症会話パートナーにより、県内の友の会支援活動を10年以上実施してきた。今回失語症会話パートナー・失語症者各々に調査を実施し、今後の課題、STの役割などを検討した
  • 諸岡雅美、加藤朗、日比野新
    失語症者の就労生活実態調査報告 -コミュニケーション支援の視点から-
    日本コミュニケーション学会
    2017年7月8日
    名古屋市
     失語症者への就労支援の在り方を検証するために、当センターの就労移行支援施設の利用歴のある失語症者の就労生活実態を調査した。回答者の就労状況と失語指数や動作性知能に有意差は認められず、一方一般就労群81.8%、福祉的就労群は100%職場での配慮があった。
  • 渡邉由衣、諸岡雅美、山田和子、石川真美、林厚志、加藤朗、鈴木朋子
    失語症者の就労支援に関する一考察:-福祉的就労をした事例を通して-
    日本コミュニケーション障害学会
    2017年7月8日
    愛知淑徳大学 星ヶ丘キャンパス
     諸岡(2017)がSTによる失語症者への就労支援の在り方を検討し、同様の視点で個別ヒアリング調査を実施。本事例は活動参加場所の数と活動日数が多く、さらなる参加意欲も見られた。STは意思疎通支援をしつつ情報提供やモニタリングを適宜行い自己決定を促すことで、福祉的就労やコミュニケーション支援がある場への参加を可能とし、生活全般の満足度の向上に繋がったと考えた。今後は失語症者のQOLを客観的指標を用いて症例検討を重ねる必要があると考える。
  • 間瀬光人、林絵美、日比野新、伊藤由麿、飯田昭彦、宮地利明、森悦朗
    頭蓋内くも膜下腔の水分ターンオーバーについて:Dynamic PET study
    京都髄液フォーラム2017
    2017年8月6日
    京都
  • 田中芳則
    大型キーボードによるタブレット端末への文字入力の試み
    第32回リハ工学カンファレンス
    2017年8月23日
    兵庫県神戸市(神戸国際会議場)
     肢体不自由者がタブレット端末を使って文字入力等を行う場合、画面に直接(キーガードの使用を含む)触れて入力する方法と、もう1つは画面に触れずにアクセシビリティ機能を利用して各種スイッチと文字走査によって入力する方法があり、現状で他の選択肢はない。そこで新たな選択肢としてトーキングエイドα用大型キーボードをArduino及びbluetooth機器とつなぎ、タブレット端末用の入力装置として復活させる試みを行ったので報告する。
  • 長束晶夫、高木洋一、冨板充、長尾美幸、日比野新
    介護ロボットを活用した介護技術開発支援モデル事業の報告
    第32回リハ工学カンファレンス
    2017年8月23日
    兵庫県神戸市(神戸国際会議場)
     昨今、介護人材不足等の問題から介護ロボットの活用が期待されている。今後さらに介護ロボットの導入・活用を進めていくには、開発のみならず現場に即した導入支援や活用方法の確立と事例の共有が求められる。昨年度介護ロボットを活用した介護技術開発支援モデル事業において介護施設等に見守り機器の導入を行い、介護ロボットを活用した介護技術の整理、活用事例の蓄積、効果検証及びメーカー等への提言を行ったので報告する。
  • 渡辺崇史、冨板充、巖渕守、上田喜敏、宮田美和子
    3Dプリンティング技術を用いた食事用自助具の試作
    第32回リハ工学カンファレンス
    2017年8月23日
    兵庫県神戸市(神戸国際会議場)
     3Dプリンティング関連技術を活用することで、複雑な形状を有するオーダーメイド品をデータ化することができ、再現性のある製作や形状の異なるモデル製作が可能となる。そのため“多様な個別性に対応する”という、支援機器に求められる課題に対して、さまざまな対応ができる可能性を持っている。今回は特別支援学校での支援機器相談での3Dプリンターによる自助具製作事例を紹介し、デジタルファブリケーションの活用法について考察する。
  • Mase M , Hayashi E , Yamada H , Oshima N , Aoyama K , Hibino S , Ito Y , Iida A , Miyati T , Mori E
    The mechanism of ventricular dilatation ; CSF pressure pulsation disturbance theory.
    The 2nd Japan-Cambridge Hydrocephalus Seminar
    (Hydrocephalus Round Table in KOBE)
    2017年9月21日
    神戸
  • 田中創、庵本直矢、稲垣亜紀、深川和利、小川鉄男
    高次脳機能障害者の実車運転における不安全行動の特徴
    第51回 日本作業療法学会
    2017年9月22日
    東京国際フォーラム
     自動車運転再開を希望する高次脳機能障害者46名の内、シミュレーター検査で「適性あり」と判定された10名に対して、自動車学校の協力下で実車運転評価を実施した。10名中7名は「無条件で運転可能」と判定されたが、「条件付きでの運転再開」と判定された3名の内、2名はシミュレーター再検査で「適性あり」と判定された者であった。シミュレーター再検査で「適性あり」と判定された者は、実車運転評価で慎重に運転の安全性を確認することが重要である。教習指導員から指摘された不安全行動は、「前方車両との車間距離が狭い(3名)」、「方向指示器を出すタイミングが遅い(3名)」、「交差点進入時の減速が不十分(2名)」等であった。全対象者が指摘された不安全行動の総数は20回であり、一人あたり平均2回(最大5回、最小0回)であった。高次脳機能検査やシミュレーター検査において対象者を十分に選定した場合においても、高次脳機能障害者が安全に運転を再開するための実践的な評価・指導の場として実車評価の有用性が示唆された。今後は、映像記録型ドライブレコーダー等を用いて上記の不安全行動を質的に検討する試みも必要であろう。
  • 冨板充、高木洋一、長束晶夫、長尾美幸、日比野新
    ICFを用いた介護ロボット活用例の整理手法について
    第51回日本作業療法学会
    2017年9月23日
    東京都千代田区(東京国際フォーラム)
     介護ロボットの活用を推進するためには,介護現場に即した活用方法の提案が不可欠であり,「介護ロボットを活用した介護技術開発支援モデル事業(厚生労働省)」において実施されてきたが,活用方法の効率的な整理・検討手法については定まっていない.今回我々は介護ロボット導入事例にICFを用い,視覚的な生活実態の把握,介護ロボット導入による「活動」の変化を軸にした有効な活用例の整理・検討を行ったことから,その手法について説明する.
  • Mase M , Hayashi E , Yamada H , Oshima N , Aoyama K , Hibino S , Ito Y , Iida A , Miyati T , Mori E
    Water turnover in brain , ventricles and subarachnoid spaces in normal volunteers and patients with idiopathic NPH ; Dynamic PET study using H215O.
    The 9th Meeting of International Society for Hydrocephalus and Cerebrospinal Fluid Disorders , Hydrocephalus 2017
    2017年9月25日
    神戸
  • 林絵美、間瀬光人、飯田昭彦、伊藤由麿、日比野新、布谷隆史、後藤啓介
    脳室内[15O]H2O放射能濃度測定において散乱線補正法の違いが計測値に与える影響
    第57回日本核医学会学術総会
    2017年10月5日
    横浜
  • 間瀬光人、林絵美、日比野新、山田鉱史、大島望、伊藤由麿、飯田昭彦、宮地利明、森悦郎、山田和雄
    Dynamic PETによる脳実質内,脳室内,くも膜下腔および上鼻甲介における水のターンオーバー解析
    日本脳神経外科学会 第76回学術総会
    2017年10月13日
    名古屋
  • 辻朋浩、中川有花、田島資子、荒井茉莉奈、近藤穣、小川鉄男
    当院入院中に医療機関外リハビリテーションを実施した事例の報告 ~実施時期が異なる2事例~
    第56回  自治体病院学会
    2017年10月19日
    幕張メッセ
     医療機関外リハビリテーションを実施までの時期や患者の在宅復帰に対する不安感が異なる2事例を報告した。事前の情報収集だけでは想定されなかった問題点が抽出され、十分な在宅支援を行うためにより早期の居宅訪問の必要性が挙げられた。
  • 柏木晴子、伊藤恵美
    高次脳機能障害者の回復時期における作業遂行能力の個人内変動について
    The 1st Asia-Pacific Occupational Therapy Symposium
    2017年10月20日~22日
    台湾桃園市Chang Gung大学
     これまで個人内変動の研究で、作業遂行能力の変動を明らかにしたものは少ない。本研究は、高次脳機能障害者の回復時期における作業遂行能力の変動を調査するため、リハビリテーションセンターに入院した高次脳機能障害者に、入院時(回復前期)と退院時(回復後期)のそれぞれの時期に連続5日間、作業遂行課題と認知機能課題を実施した。作業遂行課題としてはパソコンを使用した文章入力課題を実施した。対象者全体では回復前期、後期で作業遂行能力の変動に違いはみられなかったが、作業遂行能力の変動が大きい者は、作業遂行能力が低く、回復時期において作業遂行能力の有意な向上がみられた。したがって作業遂行能力の変動がその後の能力回復と関係があり、作業遂行能力の回復過程を表している可能性が示唆された。
  • 林絵美、布谷隆史、後藤啓介、飯田昭彦、伊藤由麿、満島岳珠、百石悟
    散乱線補正法の違いがPET定量値へ与える影響(視野外放射線源の有無による検討)
    第45回日本放射線技術学会 秋季学術大会
    2017年10月21日
    広島
  • 間瀬光人、林絵美、日比野新、伊藤由麿、飯田昭彦、宮地利明、森悦郎、山田和雄
    脳実質内,脳室内,くも膜下腔における水のターンオーバー:Dynamic PETによる解析と妥当性の検討
    第60回日本脳循環代謝学会学術集会
    2017年11月7日
    大阪
  • 一色めぐみ、田中創
    高次脳機能障害者の自動車運転リハビリの一例
    身体障害者リハビリテーション研究集会2017
    2017年11月9日
    ウィルあいち
     脳卒中後、運転再開のニーズのある症例一例の運転リハビリの紹介を行った。評価目的に開発された簡易自動車運転シミュレーターのSiDSを用いて,評価・訓練を実施し、その後医師から実車運転可能と判断された。実際に運転を再開する前に自動車学校にて実車運転体験を行い、安全運転の意識付けが行えた。またその際に、後遺症としての運転特性か個人因子の問題かの見極めについては医療従事者側の意見が必要と感じた。今後も安全性が保障された上で机上の高次脳機能検査,自動車運転シミュレーター,実車運転と段階的に自動車運転の評価や訓練を実施していくことが有効的であることが示唆された。
  • 青山奈央子
    自立支援施設でのADL・IADLにおいて生じる課題と作業療法の役割について
    身体障害者リハビリテーション研究集会2017
    2017年11月9日
    ウィルあいち
     近年の当施設生活支援課作業療法におけるADL・IADLへの取り組みについて振り返り、自立支援施設で生じるADL・IADLの課題について、生活に関連するものや、仕事に関連するものがあることがわかった。また、なかでも調理や更衣への介入が多いことがわかった。課題の生じた理由としては、復職が視野に入ってくる中で必要となってきたことや、潜在的なニーズあったが、回復期では、拒否等の為に訓練導入できなかったか、もしくは、障害が重度であり、他の課題が多かったので取り組めなかったということがあった可能性が考えられた。
     医療リハを終え、自立支援施設利用の段階になっても、ADL・IADLをしっかり確認していくことは重要であり、作業療法の大事な役割であると考える。また、課題に取り組むきっかけとして、他部門からの情報提供によるところが多いことがわかり、今後も生活支援員やその他の部門のスタッフとも密に連携をとっていくことが大事であると考えられる。
  • 松枝孝志
    相談支援事業所との連携により単身生活を実現した全盲の方の事例報告~視覚障害者の機能訓練の経過を通じて~
    身体障害者リハビリテーション研究集会2017
    2017年11月9日
    ウィルあいち
     中途視覚障害者が、相談支援事業所との連携のもと、視覚障害のリハビリテーションにつながり、視覚支援課での訓練を通して困りごとを解消するとともに、今後の生活イメージを作り上げ、希望する生活を実現した事例の報告。
  • 戸田海渉、野末琢馬
    障害者支援施設での理学療法士による個別外出評価・訓練の導入について
    身体障害者リハビリテーション研究集会2017
    2017年11月9日
    ウィル愛知
     地域移行を目指す障害者支援施設では、実践場面に即した評価・訓練の充実化を図る必要性がある。今回理学療法士による個別対応での外出評価・訓練固定枠を導入することで、専門的視点から支援活動を援助することが、より可能になったと考える。
  • 磯部萌
    地域と障害者支援施設の連携 単身生活のQOL向上の事例を通して
    身体障害者リハビリテーション研究集会2017
    2017年11月9日
    ウィルあいち
     基幹相談支援センターからの相談事例について、施設利用につながり多職種が関わる事や地域の関係機関と連携を図る事で生活のQOL向上につながったケースを報告した
  • 尾関諭
    高次脳機能障害者の外出訓練時におけるスマートフォン(動画)使用の事例~紙媒体ツールとの比較検証~
    身体障害者リハビリテーション研究集会2017
    2017年11月9日
    ウィルあいち
     外出訓練における代償手段としてスマートフォンの活用と紙媒体ツールで比較を行った。動画情報が有効である可能性はあるが、安全に行動しながら動画を確認できるか等の課題が残った。
  • 大橋友美、田中雅之、大野慎介、鈴木淑乃
    施設運営等に関するアンケート調査結果の報告
    身体障害者リハビリテーション研究集会2017
    2017年11月9日
    ウィルあいち
     人材育成と広報・業務効率化という社会福祉施設運営に関する各分野について、全国身体障害者更生施設長会会員施設(以下、「会員施設」という。)の実態および先駆的な取り組み、課題の把握を目的として実施したアンケート調査結果の報告
  • 白川淳、岡亜澄、安藤麗華、金澤由佳理、根井さき子
    名古屋市総合リハビリテーションセンター附属病院看護職者の教育ニード・学習ニードの分析
    身体障害者リハビリテーション研究集会2017
    2017年11月9日
    ウイルあいち
     当院看護師の教育・学習ニードをアセスメントツールを用いて調査した。結果、当院看護職者の教育ニード・学習ニードは全国平均的であり、現行の新規採用者や固定チームのメンバー、日々のリーダー、サブリーダーを対象とした教育プログラムには一定の妥当性がある。など他8項目が確認できた。さらに、研究や急変時の対応に関する支援の必要性等が示唆された。
  • 林絵美
    脳室内の正味[15O]H2O放射能濃度測定法の妥当性に関する検討
    第7回核医学画像解析研究会
    2017年11月11日
    福島県福島市 福島県立医科大学
  • 戸田海渉、近藤穣、辻朋浩、石黒正樹、野末琢馬、日比野新、小川鉄男、稲垣亜紀、堀本佳彦
    下肢ボツリヌス療法での理学療法介入方法 の違いが下肢機能・歩行能力に与える影響 ~異なる2種類の理学療法アプローチによる検討~
    第33回 東海北陸理学療法学術大会
    2017年11月12日
    福井
     BoNT-A投与後の理学療法は投与前に治療目的を明確化し、目的によって対象筋やアプローチ内容を検討し選択する必要性が示唆された。また歩行パフォーマンスの改善には、BoNT-A投与後に運動学習理論に基づいた歩行トレーニングが必要と考えられ、その後のホームエクササイズの指導により、効果の持続性が得られる可能性も示唆された。今後は症例数を重ねて今回の結果の妥当性について検討する必要がある。
  • 辻朋浩、中川有花、田島資子、荒井茉莉奈、近藤穣、小川鉄男、日比野新
    医療機関外における疾患別リハビリテーションの時期がADLに及ぼす影響
    第33回 東海北陸理学療法学術大会
    2017年11月12日
    福井
     医療機関外リハを早期に行うことで、医療機関外リハ後のFIM運動項目利得が向上した。
  • 早野充浩、萩原康仁、加藤 潤
    膝関節における自動介助運動及び抵抗構成運動後の角速度の比較検証
    第33回 東海北陸理学療法学術大会
    2017年11月12日
    福井
     膝関節に対する自動介助運動とAKA-博田法抵抗構成運動後の角速度を比較した結果、AKA-博田法抵抗構成運動後は自動介助運動後と比較し、よりランダム性の少ない自動運動が得られる可能性が示唆された。
  • Toshihiko Goto , Syohei Kikuchi , Kent Mori , Marina Kato , Kazuaki Wakami , Hidekatu Fukuta , Hitomi Narita ,Akihiko Iida , Nobuyuki Ohte
    Impact fo cardiac beta-adrenergic receptor density evaluation by cardiac PETon chronotropic incompetence.
    AHA Scientific Sessions 2017
    2017年11月14日
    Anaheim(USA)
  • 小林直樹、庵本直矢、森田勝、田中創、伊藤竜二、稲垣亜紀、小川鉄男
    慢性期片麻痺患者にBTX-A投与後に複合的訓練を実施した一例
    第17回東海北陸作業療法学会
    2017年11月19日
    ウインク愛知
     脳卒中片麻痺患者の痙縮軽減を目的にA型ボツリヌス毒素製剤(以下BTX-A)投与の効果は認められているが、BTX-Aのみでは上肢機能やADL改善は得られにくい。そこで、慢性期片麻痺患者にBTX-A投与後、複合的訓練(CI療法、ロボット療法)を実施した。複合的訓練は1日4時間のCI療法と1時間のロボット療法を5日/週、2週間実施した。結果、上肢機能改善と日常生活での麻痺側上肢使用頻度向上を認めた。上肢機能改善は、BTX-Aで痙縮を軽減させた上で、課題指向型訓練やロボット療法による難易度調整された高強度で症例の能動的な動きを引き出す課題を反復したためと考える。また、日常生活での使用頻度向上は作業療法士と共にこまめに問題解決を行い、自ら目標動作に対する工夫が行えるようなったためと考える。
  • 伊藤竜二、田中創、伊藤恵美
    ドライブレコーダーを用いて運転再開支援を行った一例
    第17回東海北陸作業療法学会
    2017年11月19日
    ウインク愛知
     高次脳機能障害者が自動車運転を再開するための作業療法士による支援に客観的な指標を用いた報告は少ない。本研究では脳挫傷と診断された一例に対して、ドライブレコーダーによる運転映像や車両挙動データ、OTによる実車観察評価、教習所指導員による指摘事項を用いて運転特徴を把握し、フィードバックを行った。ドライブレコーダーはOTや症例が映像を繰り返し確認でき、車両挙動を客観的な指標として用いることができたことが強みであった。実車観察評価はOTが得点をつけることで運転中の複雑な状況における高次脳機能障害の影響を把握することができた。また、教習所指導員による指摘はより交通法規に沿った運転特徴を把握することができた。これらを組み合わせることにより客観的な指標を裏付ける形で、運転中の高次脳機能障害の影響、一般的な交通法規の遵守などについて包括的に捉えることができたと考えられる。
  • 森田勝、田中創、伊藤竜二、久田基喜、稲垣亜紀
    1日3時間の外来CI療法により職業関連動作を獲得した一症例
    第17回東海北陸作業療法学会
    2017年11月19日
    ウインク愛知
     慢性期脳血管障害者の麻痺側上肢に対するConstraint-induced movement therapy(CI療法)は、その効果が報告されている一方で、職業関連動作に焦点を当てた報告は少ない。今回、職業復帰を目指している慢性期脳卒中片麻痺の症例に対し、1日3時間の外来CI療法を平日10日間(計30時間)実施した。結果、CI療法実施前/後でSTEF:70/76点、FMA:56/57、MAL-AOU:平均1。91/3。18点、ネクタイ操作に要する時間:34/29秒へと推移し、ネクタイの結び目や長さの調節が可能となった。PC操作では麻痺側上肢の実用的な使用が概ね可能となった。本症例に対して、職業関連動作という本人に意味のある作業を実施したこと、生活の中で麻痺側上肢を用いたことが、学習性の不使用状態から抜け出して麻痺側上肢を使用する良循環を生み出したと考える。加えて、麻痺側上肢を用いた動作が困難な場合に自己にて問題解決を行えるように介入していったことが、短時間の介入でも麻痺側上肢機能と日常生活における使用頻度の改善に関与したと考える。
  • 吉原理美、田中創、伊藤恵美
    客観的評価を用いて自動車運転再開支援を行った事例
    第4回運転と作業療法研究会
    2017年12月2日、3日
    首都大学東京 荒川キャンパス
     当院では自動車運転再開を希望する高次脳機能障害者への支援として、ドライビングシミュレーター評価に合格し主治医が実車教習を受けるよう指示した者に、実車教習を行っている。実車教習は、教習指導員、作業療法士が同乗した教習車両を用いて路上コースで実施。ドライブレコーダーを用いて車両挙動データを記録し、作業療法士はチェックリストを用いて観察評価を行った。後日面談を設け、ドライブレコーダーでの診断結果、観察評価点数、運転映像を用いた振り返りを行った。実車運転前後に自身の運転に対する不安をVASで評価した。自身の運転行動に対して不安を感じる者は、客観的評価によるフィードバックの受け入れがよく、その後の運転行動の改善に有効に作用する可能性が示唆されたが、自身の運転に対する不安が少ない者は運転行動変容にはさらなる支援方法の検討が必要と考えられる。
  • 川嶋陽平、阿部順子、稲葉健太郎、後藤希、竹味顕子、杉山奈美枝、米田香奈、深川和利
    高次脳機能障害地域生活援助者(生活版ジョブコーチ)養成研究事業の報告
    第41回日本高次脳機能障害学会学術総会
    2017年12月15日
    大宮ソニックシティ
     「サービス等利用計画」や「個別支援計画」等の作成及びアセスメントに高次脳機能障害の特性や支援方法を反映させる手法を学ぶ等実践的な研修を実施することで地域支援の一般化を目指した「高次脳機能障害地域生活援助者(生活版ジョブコーチ)養成研究事業(平成27・28年度:日本損害保険協会助成)」について報告する。
  • 諸岡雅美、伊藤香織、川嶋陽平、稲垣亜紀、深川和利
    高次脳機能障害社の地域生活支援における医療職の役割
    日本高次脳機能障害学会学術集会
    2017年12月16日
    埼玉県さいたま市
     高次脳機能障害者の地域生活の支援にSTが参加した経験から地域生活の課題解決で医療職が担える役割を検討した
  • 筒井哲郎
    先天性両上肢欠損児のスポーツ活動について
    第1回障がい者スポーツ関係学会合同コングレス
    2017年12月17日
    早稲田大学 大隈記念講堂(21号館)大講堂
     自身が担当しているジュニア運動練習日に参加をしている、先天性両上肢欠損男児の活動について、用具の作製やルールを考え、工夫して様々な運動を実施した結果、男児が他の参加者と一緒に活動できることが増え、また他の種目に挑戦するなどの変化がみられた。
  • 田中創、伊藤恵美、吉原理美、稲垣亜紀、深川和利、小川鉄男
    ドライブレコーダーからみた高次脳機能障害者の運転行動特徴
    第2回 安全運転・医療研究会
    2018年1月21日
    日経ホール(東京)
     高次脳機能障害者の実車運転における行動特徴を明らかにすることを目的に、高次脳機能障害者15名と教習指導員15名を対象として、映像記録型ドライブレコーダーを装着した教習車両を用いて実車運転評価を行った。ドライブレコーダーで検出した注意挙動発生時の映像を分析すると、高次脳機能障害者は運転エラーを起因とする急制動が多く見られた。高次脳機能障害者の注意挙動が多発した場面は、交通量・歩行者の多い交差点右折場面(全5件)、駐車車両の多い片側二車線直進道路における車線変更場面(全5件)であった。一方、左折交差点や、車線変更が不要な直進道路では注意挙動はみられなかった。高次脳機能障害者は、同時に処理すべき情報量が多い右折交差点や車線変更時に運転エラーが表面化する可能性が示唆された。
  • 間瀬光人、林絵美、日比野新、伊藤由麿、飯田昭彦、宮地利明、森悦郎、山田和雄
    H215O Dynamic PETによる頭蓋内分子のターンオーバーから髄液を考える
    第19回日本正常圧水頭症学会(シンポジウム):シンポジストは間瀬光人
    2018年2月24日
    京都
  • 間瀬光人、林絵美、日比野新、山田鉱史、伊藤由麿、飯田昭彦、宮地利明、森悦郎、山田和雄
    脳実質から髄液腔および上鼻甲介への水のターンオーバー:Dynamic PETによる検討
    第41回日本脳神経CI学会総会
    2018年3月3日
    新潟
  • Toshihiko Goto , Syohei Kikuchi , Kent Mori , Marina Kato ,Kosuke Nakasuka ,Kazuaki Wakami , Hidekatu Fukuta , Hitomi Narita ,Akihiko Iida , Nobuyuki Ohte
    Impact fo cardiac beta-adrenergic receptor density evaluation by cardiac PET on chronotropic incompetence.
    第82回日本循環器学会学術集会 2018
    2018年3月24日
    大阪