課題番号2020005
研究課題
亜急性期での脳卒中後中等度から重度上肢麻痺に対するRobotic therapyと修正CIMTを組み合わせた介入効果
−傾向スコア分析を用いたケースコントロール研究−
研究責任者
名古屋市総合リハビリテーションセンター附属病院 第1リハビリテーション部 作業療法科 作業療法士 庵本直矢
研究組織
大阪府立大学 地域保健学総合リハビリテーション学類 作業療法学専攻 准教授 竹林 崇
医療法人社団 輝生会 船橋市立リハビリテーション病院 教育研修部 石垣 賢和
研究期間
令和2年11月27日~令和4年12月31日(予定)
対象者
対象は、平成29年4月1日~令和元年10月31日までにRobotic therapyと修正CIMT を組み合わせた介入(以下、併用療法)を実施した患者さんです。
利用する情報
基本情報(年齢、脳卒中発症から初回評価日までの期間)、Fugl-Meyer Assessmentの値
情報の管理
当事業団における個人情報保護方針に沿って管理を行います。
研究目的
本研究の目的は、傾向スコア分析を用いたケースコントロール研究にて、亜急性期の脳卒中後中等度~重度上肢麻痺に対する併用療法を組み合わせた介入の有効性を検討することです。
研究責任者が以前に報告した併用療法の有効性に関する報告1)は研究デザインとして、前後比較研究(ケースシリーズ)であり、様々な交絡因子が混在しているため、エビデンスレベルには乏しい報告でした。今回は、共同研究者である石垣氏が報告した論文2)で使用されているデータプールを活用し、マッチングデータを用いることで、ケースコントロール研究(後ろ向き観察研究)に研究デザインを格上げすることができ、亜急性期の中等度~重度上肢麻痺に対する併用療法の有効性をより明確に示すことができます。
<参考文献>
1)庵本直矢,他:亜急性期での脳卒中後上肢麻痺に対するロボット療法と修正CI療法を組み合わせた治療の実践~ケースシリーズ研究~,作業療法,39(5),579-589,2020.
2)石垣賢和,他:脳卒中後上肢麻痺における回復期の傾向スコアデータプールの構築,作業療法,in press.
研究方法
-
データの取得方法
対象者の下記データを電子カルテと採択済みの原著論文より取得します。
・基本情報(年齢、脳卒中発症から初回評価日までの期間)、Fugl-Meyer Assessmentの値 -
解析方法
上記項目に関して、併用療法を行った群と石垣氏が報告した原著論文に記載されている範囲内のデータ(データプール)との間で傾向スコア解析を行い、データプールから対照群を抽出します。
併用療法を行った群と対照群間で群間比較を行い、考察を行います。
本研究に関する連絡先
名古屋市総合リハビリテーションセンター附属病院 第1リハビリテーション部 作業療法科 庵本 直矢
愛知県名古屋市瑞穂区弥富町密柑山1-2
電話:052-835-3811(内線761 作業療法科)
情報公開文書
関連情報
PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。