課題番号2019003

ページ番号1001472  更新日 令和2年3月17日 印刷 

研究課題

当院の耐性菌の現状把握

研究責任者

名古屋市総合リハビリテーションセンター 医療部 薬剤科 安藤 敦子

研究組織

副院長 医療部長     成田ひとみ   データの妥当性評価
医療部 臨床検査技師 白滝 龍昭    微生物データの抽出
看護部 看護科長     金澤 由佳理  数値解析
医療部 薬剤科長     内田 裕子    数値解析
医療部 臨床検査技師 藤田 裕美    微生物データの抽出
医療部 臨床検査技師 戸川 真美    微生物データの抽出
名古屋市立大学病院 感染制御室 薬剤師 朝岡みなみ   抗菌薬数値解析アドバイザー
名古屋市立大学病院 感染制御室 臨床検査技師 近藤周平  微生物アドバイザー

研究期間

2019年6月7日~2020年3月31日(予定)

対象者

  1. 2014年1月1日~2019年12月31日における、外来/入院の下記細菌培養検査データが出た人
    肺炎球菌のペニシリン耐性、黄色ブドウ球菌のメチシリン耐性、大腸菌のフルオロキノロン耐性、緑膿菌のカルバペネム耐性、大腸菌・肺炎桿菌のカルバペネム耐性
  1. 2013年1月1日~2019年12月31日における、外来/入院の下記抗菌薬の処方履歴がある人
    ・セファロスポリン系、フルオロキノロン系、マクロライド系経口抗菌薬
    ・ペニシリン系、カルバペネム系静注抗菌薬

利用する情報

上記に該当する細菌培養検査データ、処方履歴

情報の管理

当事業団における個人情報保護方針に沿って管理を行う

研究目的

2016年にAMRアクションプランが国内で採択され、2020年における日本国内の医療分野の数値目標が設定された。

  • 指標微生物の薬剤耐性率
  • 抗菌薬使用量

当院のような自施設内に細菌検査室を持たない施設では、薬剤感受性試験のフィードバックに5日ほど時間を要し、de escalationされないまま広域抗菌スペクトルの抗菌薬が使用され続け、大病院より耐性菌検出率が高い菌もある。
今回の調査を通して当院の現状を数値化/視覚化することで、アクションプランとの乖離を認識し、また多施設間比較ができるようになる。これにより当院の耐性菌対策における要因分析ができ、薬剤耐性の伝播を断ち切るための一助になることを目的とする。

研究方法

  1. 検査科で管理されている、入院/外来の細菌検査結果入力ファイルより下記項目を抽出する。
    a.肺炎球菌のペニシリン耐性率 b.黄色ブドウ球菌のメチシリン耐性率 c.大腸菌のフルオロキノロン耐性率 d.緑膿菌のカルバペネム耐性率 e.大腸菌・肺炎桿菌のカルバペネム耐性率

  2. 電子カルテ(DWH)による処方・使用履歴から下記項目を抽出する。
    ・入院/外来の経口抗菌薬:セファロスポリン系(セフカペンピボキシル、セフジトレンピボキシル)、フルオロキノロン系(レボフロキサシン、ガレノキサシン、シタフロキサシン、トスフロキサシン)、マクロライド系(アジスロマイシン、クラリスロマイシン)の処方履歴。
    ・静注抗菌薬使用量:ペニシリン系(タゾバクタム/ピペラシリン)、カルバペネム系(イミペネム、メロペネム)の使用履歴。

本研究に関する連絡先

名古屋市総合リハビリテーションセンター 医療部薬剤科 安藤敦子
愛知県名古屋市瑞穂区弥富町密柑山1-2
電話:052-835-3811(内線780 薬剤科)

情報公開文書

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