失語症のある方、支援者の方へ

ページ番号1002035  更新日 令和5年7月11日 印刷 

失語症のある方と、その支援者の方々へ、失語症に関する支援情報をご紹介しています。

「失語症のある方およびその支援者の方への支援事業」ご案内

なごや高次脳機能障害支援センターでは、失語症のある方が意思疎通支援を受けながら、障害福祉サービスや、社会保障制度、地域の様々な資源の利用を選択・決定し、有効に活用できるよう、

1.失語症のある方と、支援専門職・その他の支援者、ご家族や、地域で失語症のある方と関わる人への専門相談支援を行います。

2.失語症のある方がお住まいの地域で支援が受けやすくなるよう、支援専門職と支援機関の育成を行います。

以上を通して、地域での失語症のある方の支援ネットワークの形成と強化をしていきます。

支援の流れ

まず、なごや高次脳機能障害支援センターの窓口にご相談ください。

専門の相談員が不在の場合は、後日折り返しの連絡になることがあります。

・相談窓口

なごや高次脳機能障害支援センター(名古屋市総合リハビリテーションセンター 1階総合相談部内)

電話 052-835-3814(直通)  住所 〒467-8622 名古屋市瑞穂区弥富町字密柑山1番地の2

失語症のある方が利用できるサービス・社会資源

失語症により、病気や事故で突然ことばが不自由になったことで、ご本人だけでなく、ご家族もこれまで経験したことがないさまざまな課題に直面し、とまどいや不安を感じます。そのようなときは専門家に相談したり、失語症のある仲間と交流すると解決の糸口が見つかるかもしれません。
退院後の不安は色々です。退院後も続けてリハビリを行いたい、働くことの相談をしたい、経済的な支援制度について知りたいなど、まずは入院先の医療ソーシャルワーカーに相談してみましょう。

介護保険サービスを利用する

脳血管疾患が原因で失語症のある40歳以上の方は、特定疾病として介護保険の利用ができることがあります。
介護保険の適用を受けて利用できるサービスは、訪問リハビリや通所リハビリ、デイサービスやホームヘルパーなど様々です。利用するためには要支援・要介護の申請が必要です。詳細は、お住まいの市町村の担当窓口にお問い合わせください。

障害福祉サービスを利用する

<地域生活や就労生活に向けた訓練サービスを利用する>
例えば、働く世代の方を対象として、自立した日常生活又は社会生活ができるよう、一定期間、身体機能又は生活能力の向上のために必要な訓練を行う自立訓練があります。また、就労を希望する方には、一定期間、就労に必要な知識及び能力向上のために必要な訓練を行う、就労移行支援や、一般企業などでの就労が困難な方に、働く場を提供するとともに、知識及び能力向上のために必要な訓練を行う、就労継続支援があります。

当センターでは障害者支援施設にて、自立した社会生活を実現するために、自立訓練・就労移行支援を行っています。

<地域生活で意思疎通支援を受ける>
「失語症者向け意思疎通支援 派遣事業」が利用できます。意思疎通支援者が、公共機関の窓口(役所、銀行、警察など)に同行し申請や届け出の補助をしたり、病院受診や各種会合への参加に同行するなど、生活上の言葉のやりとりや手続きの支援をします。利用するには、身体障害者手帳の「音声・言語・そしゃく機能の障害」取得が必要です。

サービスの内容の詳細、ご利用方法については、以下をご覧ください。

失語症のある方が利用できる社会資源

1.失語症の仲間と交流したい

<失語症友の会>
失語症友の会は、失語症の人たち自身が運営している会の通称です。愛知県には複数の失語症友の会があります。活動内容は、言語訓練(グループワーク)、レクリエーション、趣味活動、情報交換、相談会、学習会、交流会、バスハイク、一泊旅行など多岐にわたります。

<NPO法人ドリーム>
NPO法人ドリームは、脳卒中障害者の生きがいづくりを目的に活動しています。
事業内容
1)喫茶、2)ミニミニショップ、3)情報誌制作、4)講師派遣
喫茶 営業時間:10時~17時  休業日:日曜日・祝祭日
〒460-0003 名古屋市中区錦2丁目13-24 
地下1階31番14号 伏見地下街
(電話/ファクス 052-231-0350)

2.その他の支援団体

<愛知県失語症会話パートナーの会NPO法人「あなたの声」>
失語症の症状などを理解して、失語症者の会話をサポートするボランティアです。
活動内容
・失語症者の自立生活および社会参加を支援する
・失語症会話パートナー養成講座の開催
・失語症サロン(失語症者と家族の交流会)の主催
・失語症についての啓発活動

<NPO法人 日本失語症協議会>
失語症ある人などの障害者団体相互の親睦並びに理解を深めると共に必要な事業を行い、あわせて失語症に
対する啓発することで、失語症のある人の生活と福祉の充実・増進に寄与することを目的としています。

<愛知県言語聴覚士会>
 ホームページに愛知県内の言語聴覚士がいる施設情報(STマップ)が掲載されています。
 失語症者向け意思疎通支援事業についてのご紹介が掲載されています。