ボツリヌス療法

ページ番号1002043  更新日 令和6年1月30日 印刷 

ボツリヌス療法とは

ボツリヌス療法とは、ボツリヌス菌が作り出すボツリヌストキシンという天然のタンパク質を有効成分とするお薬を筋肉内に注射する治療法です。
この薬には、筋肉を緊張させている神経の働きをおさえる作用があるため、痙縮と呼ばれる手足のつっぱりによる筋肉の緊張をやわらげることができます。

ボツリヌス療法によって筋肉の緊張がやわらいでも、リハビリテーションを行わなければ機能の回復は望めません。その為、当院では足の筋肉に投与する場合は、1週間程度入院して頂きリハビリテーションを集中的に実施して頂くことにしています。
またボツリヌス療法の効果は、徐々に消えてしまうので、投与後は回復した機能を最大限に維持して頂く為に、自主トレーニングを積極的に行って頂けるように指導しています。治療を続ける場合には、年に数回、注射を受けて頂くこともありますので、医師と症状を相談しながら、治療目的を明確化させて計画を立てていきます。

「手足のつっぱり痙縮情報ガイド」から一部改変

ボツリヌス注射をしている場面

痙縮とは

筋肉が緊張しすぎて、手足が動かしにくくなってしまう状態のことです。
手指が握ったままとなり開きにくい、ひじが曲がる、足先が足の裏側のほうに曲がってしまうなどの症状がみられます。主に脳卒中の発症後、時間の経過とともに麻痺と一緒にあらわれることが多い症状です

主な対象者

脳卒中や脊髄損傷・脳性まひによる筋緊張の亢進に伴う異常姿勢、痛み、関節可動域制限、歩行障害や日常生活に支障を与えているものを対象とします。

問い合わせ先

ボツリヌス治療を希望される方は、以下の番号へお電話ください。

地域医療連携室:052-835-3473

添付ファイル

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