経頭蓋磁気刺激(TMS)治療

ページ番号1001165  更新日 令和3年4月1日 印刷 

経頭蓋磁気刺激(TMS)治療とは

経頭蓋磁気刺激(TMS)治療とは、特殊なコイルを用いて脳の外側から大脳を局所的に刺激する治療法です。

TMS治療は、既に障害を負った脳組織を再び活性化させる治療ではなく、健常な大脳組織を刺激して機能代謝が活発に起きるようにする治療であり、脳の持つ回復力を最大限に引き出す治療です。

痛みは伴いません。ただしTMS治療を行うだけでは効果はありません。
2週間程度入院して集中的にリハビリテーションを行う必要があります。

TMS治療機材の写真
使用する治療機材です。
コイルを当てている写真
特殊なコイルを用いて治療します。

主な対象者

脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血といった脳卒中が原因の、麻痺や失語のある患者様が対象です。ただし当院では以下の基準で治療を実施しています。

  • 治療時の年齢が16歳以上。下肢の場合は30歳以上である。

  • 認知機能がほぼ正常で、うつ病が無い

  • 透析治療を行っていない

  • クリップ、コイル、ステントといった頭蓋内金属が入っていない。

  • ペースメーカーが入っていない。

  • 過去1年間、けいれん発作を起こしていない。

  • 脳波で異常がない

  • 日常生活が、ほぼ自立している。

  • 1日4時間のリハビリテーションを行える健康状態である。

  • 上肢の場合、手を握ったり開いたり、指の曲げ伸ばしができること。

  • 下肢の場合、補助具や装具の使用有無に関わらず、介助なしで10m程度歩行できること。

TMS治療を受けるまでの流れ

(1)問い合わせ

ご希望の方は、まずは電話でお問い合わせ下さい。

電話     地域医療連携室 052-835-3473

電話受付時間 月曜日から金曜日 (祝日・年末年始を除く) 8時45分~17時00分

(2)初診

TMS 治療の適応があるかなどのために必要となります。

詳細は下記のリンクをご参照ください。

(3)運動誘発電位 (Motor Evoked Potential;MEP) 検査

TMS治療の適応や刺激条件を決めるために必要な検査となります。
検査の結果、適応とならない場合は TMS治療を行えないこともあります。

【運動誘発電位とは?】
大脳の運動野を刺激することによって、末梢の骨格筋に誘発される活動電位を記録することにより、運動機能を評価する検査です。大脳の刺激には、磁気を使用します。

【検査時間】
約30分程度を見込んでいますが、変動する可能性があります。

【注意事項】
検査前日はなるべく洗髪し、検査当日、整髪料はなるべくつけないで下さい。
お食事、お薬は普段通りで構いません。
検査時間が長くなる場合がありますので、検査前にトイレは済ませておいて下さい。
検査中は、個人差がありますが頭部に痛みを感じる場合があります。

www.rouringi.jpn.orgより一部抜粋)

(4)治療前評価

<上肢> 作業療法士が実施します。

<下肢> 理学療法士が実施します。

所要時間 各 60分

外来の場合は、MEP 検査と同日に行います。

入院中の場合は、治療開始前日までに行います。

 

TMS治療と集中的リハビリテーション

実際の治療

施術を受けている様子
安楽・快適な姿勢で治療を受けることができます。
  • 入院して、午前・午後とTMS治療を行います。
  • 1回の治療は20分間  治療期間は約2週間(月曜日~金曜日)の治療です。

当院でのリハビリテーション

集中的リハビリテーションスケジュール

上肢麻痺

  • rTMS(20分間)→集中的作業療法(40分間)→自主トレーニング(80分間)を土日を除く午前・午後各1セットずつ10日間行います。
  • 麻痺した腕を日常生活で積極的に使用するよう指導します。
  • TMS治療が2回目以降の方は自主トレーニングの時間がなくなります。

下肢麻痺

  • rTMS(20分間)→集中的理学療法(40分)を土日を除く午前・午後各1セットずつ10日間行います。
  • 自主トレーニングの助言を行います。

TMS治療を希望される皆様へ

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