社会福祉法人
   名古屋市総合リハビリテーション事業団

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企画・研究

企画研究室では、リハビリテーション技術向上のため、研究開発をおこなっています。

このページでは、PET検査の概要とPET薬剤の説明、および現在行われている研究内容について説明しています。

PET検査とは?


PETカメラの写真 PET(ペット)とは「ポジトロン断層撮影法」という意味です。この検査では、ポジトロン(陽電子)を放出する薬を静脈から注射したり、呼吸させたりして体内に吸収させることで、薬が心臓や脳など体のいろいろなところに集まる様子を撮影します。


PET検査でわかること


PET画像例
    リハビリセンターではいろいろなPET検査が行われています。
  1. アルツハイマー病や他の認知症の早期診断
  2. パーキンソン病の診断と重症度の把握
  3. 高次脳機能障害の重症度診断
  4. がんの発見と広がり診断

  5. その他、現在は心筋梗塞のメカニズムについて研究が行われています。

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アルツハイマー病や他の認知症の早期診断


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パーキンソン病の診断と重症度の把握


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高次脳機能障害の重症度診断


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がんの発見と広がりの診断


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現在行われている研究


  1. 心筋梗塞メカニズムの解析(対象:心筋梗塞後リモデリング心)

    アセテート画像例

    急性心筋梗塞において、発生後急性期から慢性期にかけて左室健常(非梗塞)部心筋にリモデリング(遠心性拡大と壁肥厚)が生じ、患者生命予後の悪化に関与することが知られている。そこで左室リモデリング心がどのようなメカニズムで梗塞心の予後を悪化させるのか、その病体をポジトロントレーサーである[11C]acetate、[11C]CGP112177を用いて解析を行っている。

    • [11C]acetateを用いた心筋酸素代謝イメージング
    • [11C]acetate静注3分から5分後の早期像は心筋血流を表し、その後心筋内から酸素代謝に応じて洗い出しが起こる。[11C]acetateは心筋代謝基質の血中濃度、ホルモンレベルにほとんど依存しないため、FDGと異なり安定した画像を得ることができる。

    • [11C]CGP112177を用いたβアドレナリン受容体結合能の測定およびイメージング
    • CGP12177はβ1、β2非選択的βアドレナリン受容体拮抗作用を有する化合物である。血中に投与された[11C]CGP12177およびCGP12177は組織に移行し、βアドレナリン受容体に選択的に結合する。したがって、投与後の放射能分布をPETで測定することによって、βアドレナリン受容体の結合能を評価することができる。

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  2. PET薬剤の合成

    企画研究室では、ホットラボとサイクロトロンを所有し、多様な短寿命放射性同位元素標識薬剤を製造しています。これらの薬剤は、ポジトロンCTを用いた最先端の検査を支えています。

    • サイクロトロン:住友重機械工業株式会社製Cypris 370型
      加速エネルギー:Proton 18 MeV, Deuteron 10 MeV
      小型サイクロトロン装置の写真
    • ホットラボ・薬剤自動合成装置等:住友重機械工業株式会社製
      ホットラボと薬剤合成装置の写真

    利用薬剤の例

    • [11C]AcOH、[11C]パルミチン酸、[11C]メチオニン、
      [11C]NMSP、[11C]FMZ、[11C]ラクロプライド
    • [13N]NH3
    • [15O]gas、[15O]H2O
    • [18F]F-DOPA、[18F]FDG

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  3. コンピュータを用いた認知症診断支援システムの開発

    ファジィニューラルネットワークと呼ばれる人工知能プログラムを用いることで、アルツハイマー病の方に見られる脳波の変化をコンピュータに学習させ、 現在どの程度の重症度であるかを脳波から推定することが可能になりました。

  4. コンピュータを用いた認知症予後予測システムの開発

    現在のアルツハイマー病の重症度と同様に、アルツハイマー病の方に対して脳波を何度も測定した結果をファジィニューラルネットワークに学習させることで、 新しくみえた方の初回の検査結果をもとに数年後のアルツハイマー病の重症度をある程度予測することも可能となりました。

    脳波 健常者の脳波の例 アルツハイマー病患者の脳波の例 入力 コンピュータ 予測
  5. 放射線診断画像からの認知症の早期発見に関する検討

    近年MRIやポジトロンCTなどの放射線診断画像を統計的に処理するソフトウェアが開発され、健常者と比較して認知症の方では脳のどの部位で萎縮が起きたり、 血流が低下したりしているかを客観的に知ることができるようになってきました。これらのデータを用いて、認知症の早期発見をめざした研究を行っています。

    [18F]FDGによるアルツハイマー病患者のポジトロンCT画像 アルツハイマー病患者のポジトロンCT画像の例

    アルツハイマー病患者で脳機能の低下している部位 統計的に機能が低下している部分が示される

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