平成28年度 居場所・サロン事業

ページ番号1000588  更新日 平成30年3月21日 印刷 

3月開催「眼疾患について」

写真:講義の様子1

名古屋市立大学病院眼科の水谷武史先生をお招きし、加齢によって誰にも起こりやすい眼の病気についてご講義いただきました。
参加者の皆さんは、メモをとりながら先生のお話に真剣に耳を傾けていらっしゃいました。

今回の講義では、主に「白内障」・「緑内障」・「加齢黄班変性」という3つの眼の病気について教えていただきました。

白内障では、日常生活に支障をきたした時=手術の受け時であるというお話が印象に残りました。日常生活に支障がなければ手術はしなくても大丈夫ですが、あまり高齢になりすぎると体力低下や、体調不良などで手術を受けられなくなることがあるため、85歳くらいまでには手術を受けて余生の視力を確保しておくと良いそうです。

また、緑内障のお話では、緑内障によって視野が欠損した場合は改善ができないため、早期診断が大切とのことでした。治療においては、眼圧を下げるようにコントロールすることが必要で、(1)点眼、(2)内服薬、そして最終的に(3)外科的治療という手段があり、一旦治療に踏み切った場合、生涯にわたり継続して治療をする必要があるため、進行度合いに応じて治療に踏み切るかどうかを判断する必要があるそうです。

最後に、加齢黄班変性についてですが、黄斑という網膜の中心部に異常血管が発生する病気で、私たちは普段、中心部の視野で物を見ているため、病気が進行すると、本が読めなくなったり、人の顔が見えなくなったりしてしまうそうです。
定期的に目に注射を打つことにより進行を抑えることはできるため、やはり違和感を覚えたら早めに受診をすることが大切だと感じました。

講義に引き続き開催した相談会では、参加者の皆さんから、目薬の副作用のことなど、ご自身の実際の体験を踏まえてのご質問が複数あり、1つ1つの質問に対して、水谷先生より丁寧にご回答していただきました。
同じ眼の悩みを抱えていらっしゃる方のお話を聞く機会や、眼科の先生に直接質問ができる機会はあまりないと思いますので、有意義な時間になったかと思います。

ご講演をお引き受けいただいた水谷先生と、全ての参加者の皆様に感謝いたします。
今後も月1回ずつ開催していきますので、「居場所・サロン事業」をどうぞよろしくお願いいたします。

2月開催「パラリンピック競技で遊んでみませんか?」

写真:講義の様子2

平成29年2月20日(月曜日)、居場所・サロン事業「パラリンピック競技で遊んでみませんか?」を開催しました。今回は、地域の方と地域活動支援センター(リハセンの交差点を挟んで向かいにある施設で事業団が運営しています。)の利用者さんが一緒にスポーツをすることが前提となっており、どちらの方にも興味を持っていただけるのはどんなテーマかなぁと正直悩みましたが、昨年の夏にリオパラリンピックで「ボッチャ」日本チームが銀メダルを獲得しメディアでも話題となっていたため、前記標題のもと、「ボッチャ」をしていただこうという企画になりました。

当日は、あいにくの雨模様の中、地域の方12名・地活の利用者さん6名・職員が5名の計23名での実施となりました。参加者の大半はボッチャ初体験ということで、準備運動の後、まずはボールに慣れることから始まりました。何枚かの新聞紙を使っていくつかエリアを作り、その中に投げたボールが止まったら新聞紙をはずしていき、最も多く新聞紙がなくなったチームが勝ちというゲームを兼ねた練習では、参加者はとても楽しそうにボールを投げていました。その後、なるべく本物のボッチャに近い形で(実際にパラリンピックで実施されるボッチャとは少し内容を変えています。)試合が始まりました。この頃には皆さんだいぶ慣れてきて、自分たちでボールを投げる順番を決め勝敗も判断し、各チームが一体となって試合をしていました。途中、「初めてボッチャという競技をしたけど、楽しいわ」という声をいただき、開催側として嬉しかったです。

その後、相談会の中で地域活動支援センターの紹介をさせていただき、内容についていくつか質問をいただきました。本来の「相談・サロン」ということとは少し異なるかもしれませんが、地域の方に地域活動支援センターを知っていただく良い機会になったと思います。

居場所・サロン事業を実施することによって、少しずつでも「参加して良かった」と言ってくださる地域の方が増えてきているように思います。どうか今後とも居場所・サロン事業をよろしくお願いいたします。

1月開催「転倒予防~転ばぬ先の、チエ?!~」

写真:第1部の様子

年明け早々の企画でしたが、普段から健康維持に関心の高い14名の方が参加してくださり、なかには瑞穂区外からも足を運んでくれた方もありました。

第1部では当センターの理学療法士から、転倒の原因として、3つのキーワード「フレイル」「サルコペニア」「MCI(軽度認知症)」についてお話がありました。その後、キーワードに添って皆さんに、リスクチェックをしていただきました。項目の内容に該当すると「あー!」「そうなのよ!」「これはまだ大丈夫!」などの声が飛び交い、高齢になることで転倒リスクが高まることを理解され、健康寿命を延ばすためにも予防対策が大切なことを改めて感じられていました。

第2部では転倒予防のための運動ポイントを踏まえ、安全に配慮した着座姿勢でのストレッチ・筋トレ・認知+運動課題を体験していただきました。
講師のアドバイス通りに実施すると、定期的に運動をされている方でも、単純な動作で体が温まることを実感されたり、身近にあるペットボトルをダンベル代わりに利用した筋トレでは筋肉疲労を感じられていました。
また、皆さん一緒に行いながら「これは難しいよねー!」と共感されたり。「できたできた、すばらしい!!」とお互いを褒めあい、誰もがにっこりと楽しみながら運動している姿が印象的でした。

体操の後の質疑応答の時間には、「いつの間にか骨折」という体験をお話ししてくださった方や、ご家族に圧迫骨折をされた方から、転倒を起こされた後の安政による体力低下など弊害予防への質問もあり、あらためて講義内容への関心の高さを感じました。

運営スタッフも参加しての体操では、皆さまと心地よい時間をともに過ごせました。ご参加ありがとうございました。

写真:第2部の様子

写真:歩行に関する福祉用具

12月開催「あなたは大丈夫?ロコモティブシンドローム」

社会貢献活動の「居場所・サロン活動」第7回目は、12月2日(金曜日)に福祉スポーツセンターのスポーツ教室と共同開催という形で行われました。定員18名のところ、申し込みはおかげさまですぐに満員となりました。
内容は(1)立ち上がりテストと2ステップテスト(歩幅計測)、ロコモ25(25項目の質問)からのロコモ度チェック、(2)保健師による講話、(3)体育指導員によるストレッチ等の実技と計2時間の内容でした。
ところで皆さんは「ロコモ」ってご存知でしょうか?ロコモティブシンドローム(略称ロコモ)とは、骨・関節・筋肉といった運動器の機能が衰えることにより、「立つ」「歩く」といった移動機能が低下している状態、いわゆる足腰が弱った状態と言われます。
ちなみに、今回の立ち上がりテストでは、40センチの高さの椅子に座って片脚で立ち上がれないとロコモ度1、20センチの高さでは両脚で立ち上がれないとロコモ度2、というテストを実施しています。皆さんはどうでしょうか?ご自宅などでぜひ試してみてください。
講話は、ロコモティブシンドロームの原因、予防や改善のための生活習慣(食事、運動、生活環境)を中心にした内容でした。実技は椅子に座ってできる運動や脳トレ体操などを行いました。日頃から運動をされている方もいらっしゃれば足腰に痛みを抱えていらっしゃる方もいらっしゃいましたが、それぞれが無理のない範囲で楽しんでいらっしゃいました。
相談会では11名の方が残ってくださり、お茶やカルシウム菓子などを味わいながら日頃の食事や栄養に関する話題になりました。参加された皆さんからは質問もたくさんあり、保健師・体育指導員もできるだけ丁寧に回答させていただきました。参加された皆さんは、楽しく過ごされたようで良かったと感じました。
今後も地域にお住いの皆様にとってお役に立てるよう、楽しみながらいろいろなご相談をお受けできたらと思っております。

11月開催「福祉用具・介護ロボット展示&障害者スポーツ体験会」

写真:会場スクリーンに障害者スポーツの写真がうつっている様子

平成28年11月2日(水曜日)に居場所サロン事業の11月企画を、なごや福祉用具プラザの地域介護者教室と共同で開催しました。
11月の企画は、「障害者スポーツについて」と題し、イオン八事店のイベントスペースをお借りして、メイン企画では、来場者の皆さんにサウンドテーブルテニスの体験をしていただきました。大人と子どもを合わせて約30名の方が体験され、参加賞として少しばかりの景品やお菓子をご用意させていただきました。障害者スポーツ体験を皆さんに楽しんでいただき良かったと思います。

開催当日の様子は、午前中から多くの来場者がお見えになりました。平日の日中の開催ということもあり、午前中はご年配の方を中心に、加えて午後からはお子様連れの方が来場されました。
サウンドテーブルテニスは、ラバー(ゴム)の貼られていないラケットで音の出る球をネットの下をくぐらせて打つのですが、音の出る球た通常の卓球と異なる点に体験者に皆さんは興味を持たれていました。
来場者の皆さんからは
「アイマスクをすると球の大体の位置はわかるけれど、打ち返すのが難しいね」
「この球はどこで売っているのですか?」
「競技用の車いすは軽くて方向転換がしやすいね」
などといった声が聞かれました。

他にも北京パラリンピックの写真パネルの展示や、会場スクリーンへの障害者スポーツの紹介DVDの投映、競技用車いすの展示・試乗体験などもあり、来場者の皆さんに障害者スポーツの一端に触れていただくことができたかと思います。
普段、商業施設で事業を行うことがないため、私たち運営スタッフも色々勉強になりました。開催にご協力いただいた全ての方に感謝申し上げます。

10月開催「看護部主催!市民公開講座」

写真:講義の様子3

平成28年10月12日、リハビリテーションセンター看護部主催、居場所・サロン事業共催で「平成28年度 市民公開講座」を開催しました。昨年度の市民公開講座が大変好評であったことを受け、今年度は「嚥下」をテーマに、名古屋市厚生院附属病院の摂食嚥下障害看護認定看護師 瀬木あゆみさんを講師としてお招きし、当センタ-管理栄養士も参加して企画いたしました。


写真:瀬木看護師

当日、参加者は53名、昨年の市民公開講座の2回目だからと来てくださった方、センター内外のポスターをご覧になったりセンター職員の声掛けで来てくださった方等、多くの方にご参加いただきました。また、毎月の居場所・サロン事業に熱心に来てくださっている方もいらっしゃり、居場所・サロン事業が地域の皆様に、徐々に根付いてきているような印象を受けました。

内容としては、まず第1部を「上手にゴックン飲み込みの科学」と題し、食べたり飲んだりする際の体のメカニズムに関する講義を瀬木看護師より行いました。参加者の皆さんは非常に熱心に聞いてくださっている様子で、今回の「嚥下」に関する関心の高さが感じられました。講義途中、増粘剤でのとろみ水分の摂取体験があり、参加者からは「わ~、こんな風にできるんだ!」との声が上がっていました。


写真:管理栄養士

第2部は管理栄養士による「ムセにくい食事の工夫」とし、第1部の内容を受けて、食材の切り方の違いによる食べやすさの相違や「ソフト食」等の体験を行いました。またペットボトルを使って、いろいろな食べ物が喉を通る様子を観察しました。普段なかなか見ることができない「嚥下」の様子を可視化することで、より理解しやすい内容になっていたと思います。

全体を通し参加者の皆さんがとても楽しんでくださったことは、私たち実行側にとっても嬉しいことです。今後もリハビリセンターがこれまで培ってきた経験・知識を、地域の皆さんに役立てていただけるような企画ができればと思っています。

9月開催「聞こえについて~耳がとおいと感じたら~」

写真:吉川教授の講演の様子

社会貢献活動の「居場所・サロン事業」第4回目は9月13日(火曜日)に福祉スポーツセンターにて開催しました。事前申し込み定員20名のところ、すぐに定員となり関心の高さが伺えました。

今回講師として愛知県立大学教育福祉学部社会福祉学科教授の吉川雅博先生をお迎えし、聞こえに関して1時間ほどご講義いただきました。内容は、高齢の方の聞こえの特徴・補聴器の機能・周囲の人の話しかけ方のコツや聞こえを補う道具といったもので、非常にわかりやすく、またユーモアを交えてお話しくださいました。

質疑応答に入ると、すぐさま参加者のみなさんから次々と質問がありました。ご自身の聞こえに関する悩みや補聴器に関するお話も複数の方からあり、それぞれ吉川先生からコメントしていただいています。

一緒にお話を伺っていて、この聞こえに関するご相談は非常に個別性が高く、ひとりひとりの状況を
きちんと伺う必要があることや、ご家族など周囲の方の理解やサポートがすごく大事であるのだということが分かりました。

今後も月1回ずつ開催していきますので、「居場所・サロン事業」をどうぞよろしくお願いいたします。

8月開催「おとなの食育講座」

写真:食品が並んでいる様子

8月9日(火曜日)に、福祉スポーツセンター第4会議室において管理栄養士による「おとなの食育講座」を開催しました。
今回の講座のメインテーマは”減塩”
大変暑い日となりましたが、22名の方にお越しいただき、体験型で学んでいただきました。
<体験の内容>

  • 減塩食の試食
  • お塩ひとつまみを量ってみよう
  • お味噌汁の飲み比べ
  • 泡醤油づくり
  • 身近なものの塩分と糖分(展示)

グループごとに分かれて減塩に関する体験学習をしていただいたのですが、グループ内で既にご家庭で実践されている減塩への取り組みについて意見交換されるなど、和気あいあいとした雰囲気でした。特に泡醤油づくりは、初めてされる方も多かったようで、大いに盛り上がりました。
また、糖分については市販されてる飲料に含まれる砂糖の量を実際に計測・展示し、その量の多さに驚きの声が上がる一コマもありました。
食事に含まれる塩分や糖分の量について考えていただく良い機会になったかと思います。今回学んで得た知識を毎日の食生活にお役立ていただけると幸いです。

7月開催「暮らしに役立つ!! 福祉用具の展示・体験会」

写真:福祉用具

平成28年6月から始まった「居場所・サロン事業」の2回目を、平成28年7月5日、総合リハビリセンター1階「適合判定室」で行いました。今回は「なごや福祉用具プラザ」の職員が主体となり、主に地域の方、外来などでの来館者などを対象に、「暮らしに役立つ!!福祉用具の展示・体験会」と題し、暮らしの中でのちょっとした困りごとに福祉用具を活用できることを、体験を通して知っていただくことを目的として開催しました。
広報は主に名古屋市瑞穂区陽明・弥富学区の回覧板で行いましたが、当日はチラシを手に「回覧版を見てきたわ」という方や通りすがりに「面白そうね」と立ち寄ってくださった方など、想定以上に多くの方にご参加いただきました。暑い中来場してくださった皆様、ありがとうございました。
内容については、歩行器や助聴器、オープナー関係(ビンやペットボトルなどのオープナー)の相談が多かったように思います。なかには実際に家でご使用の開けにくいビンを持ってこられ、オープナー体験でとても喜ばれた方や、商品カタログを持ち帰られた方もいらっしゃいました。その他、靴や食事関連用具(すくいやすいスプーンなど)の相談、また介護ロボットとずっと話をされている方もいらっしゃいました。皆さん興味を持って、たくさんの質問、相談、体験をしていただき、開催側としてもやりがいを感じられる企画となりました。


写真:車いすの説明の様子

今回の企画で福祉用具に興味を持っていただいた皆様、もともと興味をお持ちの皆様、よく分からないけどちょっと気になる皆様、よろしければぜひ名古屋市昭和区御器所にあります「なごや福祉用具プラザ」にもお立ち寄りください。今回展示していた用具の他にも、多種多様な用具があり、驚き、発見がたくさんあると思います。購入についても、直接ではありませんが、なるべく速やかに対応いたします。
今後も当センターが地域の皆様のよりどころとなっていくために、試行錯誤しながらではありますが、企画の改良・工夫をしていきたいと思います。今後ともどうかよろしくお願いいたします。

6月開催「あなたは大丈夫?メタボリックシンドローム」

写真:相談会の一コマ

当事業団の地域における公益的な取り組みとして「居場所・サロン活動」を開催しました。
第1回目は6月3日(金曜日)に福祉スポーツセンターのスポーツ教室と共同開催しました。定員20名のところ、申し込みはおかげさまで満員となりました。

<内容>

  1. メタボチェックの実施(身長、体重、腹囲、血圧測定とメタボチェックシートによる)
  2. 保健師の講話
  3. 体育指導員によるストレッチ等の実技・指導
  4. 相談会

を計2時間で行いました。

講話の内容は、メタボリックシンドロームの予防・改善のための生活習慣(食事、運動、禁煙)を中心としたものでした。
また、体育指導員からは椅子に座ってできる運動の実技・指導を行いました。
かなり動きがある運動にもかかわらず、参加者の皆さんは悠然とプログラムをこなしてみえて、普段から運動をされていることが伺えました。

相談会では、「メタボリックシンドローム」に関連する栄養や運動に関するご質問を皆さんからいただき、保健師と体育指導員がお答えするかたちで進めました。限られた時間の中、たくさんご質問をいただいたように思います。

今後もいろいろなご相談をお受けすることで、地域にお住いの皆様のお役に立つことができたらと思っております。

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名古屋市総合リハビリテーション事業団 総務部総務課
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