学会発表 平成28年度(23件)

ページ番号1001256  更新日 平成30年9月14日 印刷 

  • 諸岡雅美、古川真理子、山田和子、吉川雅博、鈴木朋子
    介護保険通所サービス事業所における失語症者への支援の実態調査-失語症者の参加支援を目指して-
    日本コミュニケーション障害学会
    2016年5月13日
    千葉県文化会館
     介護保険の通所サービス事業所にSTができる支援を検討する目的で名古屋市総合リハビリテーションセンター周辺地域における通所事業所での失語症社への提供状況について調査をおこなった。
  • 戸田海渉、近藤穣、日比野新、鈴木祥江、堀本佳彦
    異なる投与間隔でボツリヌス療法と理学療法を反復した2症例の検討
    第57回 日本神経学会学術大会
    2016年5月21日
    神戸コンベンションセンター
    【目的】ボツリヌス療法(以下BTX)後に痙縮及び歩行能力の改善を認めたとする報告は複数あるが、複数回投与した対象者の経時的変化や各投与間隔に着目した報告は少ない。今回BTXの複数回投与と理学療法を実施する機会を得たので報告する。
    【方法】対象は脳卒中後に片麻痺を呈した屋外自立歩行可能な当院利用男性2名(年齢69±2歳)。2症例ともBTXを3回実施している。A例は約3カ月毎、B例は約6カ月毎に投与間隔を空けて実施した。BTX実施後には1~2週間入院し、1日20分理学療法を実施した。BTXは下腿三頭筋内側頭、後脛骨筋に対し120~250単位を投与した。2症例とも各回施注前と施注1週間後に足関節他動背屈可動域、10m努力歩行速度を測定した。各回の計測値について、(施注前-施注1週間後)/初回施注前×100を改善率とした。
    【結果】初回施注後、足関節可動域は2症例とも25%(5°)の改善を認めた。A例は2回目施注前評価では初回施注前の値に戻ったが2回目施注後に再度25%の改善を認め、その後は維持可能であった。B例は1回目施注後から維持可能であった。
     10m努力歩行では、A例は初回に大幅な改善(42%)を認め、2回目以降は初回施注後と同程度に維持された。B例は初回から7%の改善にとどまり、3回を通して大幅な変化は認めなかった。
    【結論】A例において初回に大幅な歩行速度の改善を認めた理由は、関節可動域が改善された状態で訓練を行ったことで運動学習の積み上がりが得られたと考える。B例では歩行速度の大幅な変化は認めなかったが、初回施注前から10秒台前半と速かったことが影響した可能性がある。
     2症例の検討では、投与間隔に関係なく足関節可動域の改善が維持される可能性が示唆された。よって効力が低下すると報告されている3カ月毎の施注が必ずしも良い結果を生むとは言えず、今後は症例数を増やした検討が必要となる。
  • 神戸久美、堀本佳彦、伊藤竜二、庵本直矢、堀場奈央、田中創、小川鉄男
    A型ボツリヌス毒素製剤療法(ボツリヌス療法)とHybrid Assistive Neuromuscular Dynamic Stimulation Therapy(HANDS療法)の併用
    第57回日本神経学会学術大会
    2016年5月21日
    神戸コンベンションセンター
     ボツリヌス療法とHANDS療法の併用の効果を検証するために、ボツリヌス療法のみを行ったBotox単独群とHANDS療法を併用したHANDS療法併用群との比較検討を行った。 HANDS療法併用群において、肩屈曲、手指伸展のA-ROMやFMA、MALの有意な短期効果の改善が認められ、肩屈曲のA-ROM、MALの優位な長期効果の改善が認められた。この結果から、併用療法の効果が示唆された。
  • Mase M , Hayashi E , Yamada H , Oshima N , Aoyama K , Hibino S , Ito Y , Iida A , Mitati T , Mori E
    Water turnover in brain and ventricles in normal volunteers and patients with idiopathic NPH ; Dynamic PET study using H215O
    16th International Sympodium on Intracranial Pressure and Neuromonitoring
    2016年7月2日
    Boston  , MA , (USA)
  • 間瀬光人、林絵美、日比野新、山田鉱史、大島望、伊藤由麿、飯田昭彦、宮地利明、森悦郎
    Dynamic PETによる頭蓋内水分子拡散に関する検討:正常例とiNPH
    京都髄液フォーラム2016
    2016年8月7日
    京都市
  • 間瀬光人、林絵美、日比野新、山田鉱史、大島望、伊藤由麿、飯田昭彦、宮地利明、森悦郎
    Dynamic PETによる頭蓋内の水の動態解析:正常例とiNPH
    第17回舞連カンファ
    2016年8月13日
    徳島市
  • 田中芳則、冨板充
    褥瘡予防のための入浴用クッションの試作(第2報)
    第31回リハ工学カンファレンス
    2016年8月26日~28日
    高知県立ふくし交流プラザ(高知県高知市)
     前回2014年の発表では開口部のある入浴用クッションを試作し、本人の現状のクッションとの効果を見るために座圧を計測して比較を行った。試作したクッションの防水加工として、シャワーカーテン生地で全体を覆う予定であったが、その生地がクッション形状に十分に合致しなかったことから、別の生地で作り直した。また課題として残っていた新しいシャワーキャリーの選定とともに入浴用クッションとの適合を検討したので報告する。
  • 渡辺崇史、冨板充
    特別支援学校への支援機器の訪問相談活動の報告
    第31回リハ工学カンファレンス
    2016年8月26日~28日
    高知県立ふくし交流プラザ(高知県高知市)
     筆者らは、2009年より特別支援学校(肢体不自由)にて、福祉用具の有用な普及と、多様なニーズに対応するための技術支援ネットワークの構築を提案し実践してきた。現在は、愛知県内5校の活動場所である学校に訪問し、支援技術に関する相談活動を定期的に行っている。相談の実施方法を紹介し、8年間の相談実績から見えてきた事柄を報告する。
  • 長束晶夫、高木洋一、冨板充、長尾美幸、日比野新
    介護実習・普及センターにおける介護ロボット導入支援の取り組み
    第31回リハ工学カンファレンス
    2016年8月26日~28日
    高知県立ふくし交流プラザ(高知県高知市)
     現在介護ロボットの開発から導入・活用・普及のために、様々な施策が行われている。すでに商品化された機器も出てきたが、実際の介護施設においてはまだまだ活用するに至っていない。介護ロボット事業を通して、新しい機器やテクノロジーを導入する際には介護現場に対してより丁寧な導入過程と、活用事例の蓄積と共有が必要となることがわかった。なごや福祉用具プラザでは開発メーカー、介護施設、仲介者がチームとなり、多職種連携による導入支援を行った。その取り組みを紹介する。
  • 角谷 勝巳、桂川孝文、佐野恭子、久田信吾
    名古屋市における就労継続支援A型事業の現状と課題その1~事業所調査と関係機関調査を中心に~
    日本職業リハビリテーション学会
    2016年8月27日
    立命館大学
     名古屋市内の就労継続支援A型事業の事業者、利用者、関係機関にアンケートをおこなった。A型事業者は経験が不十分で、精神や発達障害者の支援に苦慮している。作業収入は不十分で内容変更や開拓が課題である。利用者は「労働時間の配慮」などに満足だが「福利厚生」「賃金」への満足度は低かった。関係機関には利用者から不満やトラブルなどの相談があり他機関との連携やネットワーク作りが課題であった。
  • 佐野恭子、桂川孝文、角谷勝巳、久田信吾
    名古屋市における就労継続支援A型事業の現状と課題 その2
    日本職業リハビリテーション学会
    2016年8月27日
    立命館大学
     就労継続支援A型事業所の利用者が利用を選択した理由や満足している点、不満な点を明らかにすることを目的に実施したH27年度のアンケート調査結果を報告し、急増した名古屋市における就労継続支援A型事業の構造的な課題を指摘した。
  • 林絵美、布谷隆史、後藤啓介、飯田昭彦
    3D-PETガス定量検査における体幹部シールドの必要性に関して
    日本核医学会PET核医学分科会 PETサマーセミナー2016in熊本
    2016年8月28日
    ANAクラウンプラザホテル 熊本ニュースカイ
     3D-PET装置のガス定量検査において、検出器外からの放射線の影響を抑制するため、患者躯幹部に鉛板のシールドを設置しているが、患者に対する負担などデメリットが数多く存在する。
     BODYファントムを用いて、シールドの有無で画像に影響があるかを検討した。
  • 布谷隆史、林絵美、後藤啓介、飯田昭彦
    3D-PETガス定量検査におけるガスマスクアーチファクトに関して(SSS法とAbsolute法)の比較
    PETサマーセミナー2016 in 熊本
    2016年8月29日
    ANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイ
     当センターでの[15O]Gas検査において、マスクの存在する数スライスにわたりアーチファクトが発生していた。このアーチファクトは散乱線補正法が関わっており、従来法のSSS法ではなくAbsolute法を用いることで軽減されることが確認できた。
  • 冨板充、高木洋一、長束晶夫、長尾美幸、日比野新
    情報整理・共有に重点を置いた,多職種連携による介護ロボット普及の仕組み作り
    第50回日本作業療法学会
    2016年9月9日~11日
    ロイトン札幌/ホテルさっぽろ芸文館/札幌市教育文化会館 (北海道札幌市)
     少子高齢化による介護人材不足を補うため、新たな介護方法の手段として介護ロボットの活用が期待されているが、ニーズとシーズの乖離が介護ロボット普及の課題の一つと言われておりその要因として、情報が整理されず、活用方法が蓄積されていないことが挙げられている。厚生労働省介護ロボット普及モデル事業の一環として、多職種間で情報を整理・共有するためのワークショップを行い、活用方法を見出すための仕組み作りに取組んだため、報告する。
  • 庵本直矢、田中創、小川鉄男、稲垣亜紀、日比野新
    高次脳機能障害者に対する自動車運転リハビリテーションの検討
    第50回日本作業療法学会
    2016年9月10日
    北海道札幌市(ロイトン札幌/ホテルさっぽろ芸文館/ニトリ文化ホールなど)
     運転再開を希望する高次脳機能障害2名(1度運転評価にて運転不可と判断された)に対して、海外で有効性が示されている有効視野訓練(UFOV使用)とシミュレーター訓練(SiDS使用)を2週間に1回(40分)、計10回試行的に行い、有効性を検証した。訓練後は2名とも大型ドライビングシミュレーターによる模擬運転適性検査と教習所での実車評価にて安全性が確認された後、公安委員会で適正相談を受け、運転再開となった。
  • 伊藤竜二、落合祐貴、菅久美、田中創、小川鉄男
    箱づくり法からみた外傷性脳損傷者の作業遂行特徴
    第50回日本作業療法学会
    2016年9月11日
    北海道札幌市(ロイトン札幌/ホテルさっぽろ芸文館/ニトリ文化ホールなど)
     箱づくり法を用いて外傷性脳損傷者の作業遂行特徴を明らかにすることを目的とした。外傷性脳損傷者は箱づくり法の完成度においては一般成人と出来栄えに遜色ない結果であったが、見本の利用率や所要時間など取り組み方に差がみられた。箱づくり法のような構成的作業を評価するうえでは出来栄えに加えて時間、取り組み方の特徴についても評価する必要があった。
  • 水谷圭佑、石黒由梨奈、上田明、山手みなみ、林絵美、安田 鋭介
    PETデータのスケーリング処理の違いが画像に与える影響
    第32回 日本診療放射線技師技術大会
    2016年9月17日
    長良川国際会議場、岐阜都ホテル
  • 後藤啓介、布谷隆史
    脳室ファントムにおける脳室内描出の検討
    第32回 日本診療放射線技師技術大会
    2016年9月18日
    長良川国際会議場、岐阜都ホテル
     15O-水循環検査において、装置の更新に伴い収集法や再構成法の変更から脳室内描出が変化することが予想される。脳室ファントムを用いて、旧装置、新装置で脳室周囲の放射能濃度を変化させて脳室領域の放射能濃度の測定を行った。
  • 布谷隆史、後藤啓介
    15O-水PETのDynamic収集における装置間による画質の検討
    第32回日本放射線技師学術大会
    2016年9月18日
    長良川国際会議場・岐阜都ホテル
     15O-水PET検査におけるDynamicデータが、PETカメラ更新により旧装置(2D)と新装置(3D)との間で画質や値が違うことが予想される。ROIを大脳、頚動脈、矢状洞、脈絡叢、脳室に設定してTACを作成し、装置間でどれだけ違いがあるか比較検討した。
  • 間瀬光人、林絵美、日比野新、山田鉱史、大島望、伊藤由麿、飯田昭彦、宮地利明、森悦郎
    Dynamic PETによる頭蓋内の水のターンオーバーの解析:正常例とiNPHの比較
    日本脳神経外科学会 第75回学術集会
    2016年9月29日
    福岡市
  • 大塚拓、日比野新、白滝龍昭
    医学的リハビリテーションを終了した患者での体育指導員による運動支援~運動時呼吸代謝検査(CPX)での検討~
    第64回 東海体育学会
    2016年10月
    名古屋
     医学的リハビリテーションを終了した患者について、運動支援前後でVO2、VCO2などが有意に上昇したことは、運動支援が心肺能力の体力向上に貢献したと推測され、体育指導員の役割が大きいと考えられる。
  • 岡亜澄、白川淳、根井さき子、高木涼代、中山良子、森ちづえ、橘美江、藤山美由紀、金澤由佳理、安藤麗華
    地域包括ケアのあり方を意識した看護部の取り組み
    全国自治体病院学会
    2016年10月21日
    富山県民会館
     地域包括ケアのあり方を意識した看護部の取り組みとして市民公開講座を行った。
     第1部は脳卒中予防のための水分摂取の必要性と方法のミニ講義(30分)。第2部は地域の方の健康相談(医師、理学療法士、管理栄養士、認定看護師)。結果当院の持っている専門職種の知識や技術は地域の方々の健康相談に効果があった。
  • 林絵美、布谷隆史、後藤啓介
    Absolute散乱補正法は15O-gas吸入マスクのアーチファクトが発生しない
    第36回日本核医学技術学会総会学術大会
    2016年11月3日
    名古屋国際会議場